G20が閉幕 貿易摩擦の対処踏み込まず 成長下振れ懸念を共有

G20が閉幕 貿易摩擦の対処踏み込まず 成長下振れ懸念を共有
ワシントンで行われていたG20の財務相・中央銀行総裁会議が2日間の討議を終え、米中の貿易摩擦などへのリスクにどう対処するかには具体的に踏み込まず、世界経済の成長が下振れしていることに懸念を共有して閉幕しました。
ワシントンで開かれたG20の財務相・中央銀行総裁会議は19日未明、2日間の討議を終えました。

今回の会議では、米中などの貿易摩擦が長期化するにつれ、世界経済は貿易や投資が減少して成長が下振れしているという認識で一致し、各国からは、さらに減速していくことに懸念の声が相次ぎました。

議長を務めた麻生副総理兼財務大臣は記者会見で、「G20はあらゆる政策手段を総動員して、バランスの取れた経済成長を実現していく」と述べました。

ただ貿易摩擦などのリスクにG20としてどう対処するかについては具体的に踏み込みませんでした。

一方、今回の会議ではアメリカのフェイスブックが来年発行を計画する「リブラ」などの暗号資産について、G20として初めて議論し、犯罪に悪用されるおそれや個人情報が流出するリスクがあり、対策や規制が整う前にサービスを始めるべきではないという認識で一致しました。

このように世界の通貨システムなどに影響を及ぼす新たなテクノロジーに対してはG20として足並みをそろえたものの、各国の利害が激しく対立する貿易摩擦などの問題でどう協調するのか、G20の役割が引き続き問われることになります。