サハリン残留の耳の不自由な男性「私は日本人」と訴え初来日

サハリン残留の耳の不自由な男性「私は日本人」と訴え初来日
かつての樺太、今のロシア・サハリン州で生まれ育ち、自分は日本人であると主張する耳の不自由な男性が初めて日本を訪れました。
日本を初めて訪れたのはサハリンに住む、ロシア国籍のニコライ・ヒラヌマさん(75)です。

ヒラヌマさんは、18日午後、成田空港に到着し、出迎えた関係者らと抱き合い、「ふるさと日本をしっかり見たい」と手話で思いを伝えました。

ヒラヌマさんによりますと、1944年に日本領だった南樺太で生まれ、3歳で病気にかかって聴覚を失ったことから周囲の人たちと十分に意思の疎通ができず、子どものころに両親が亡くなったため自分の生い立ちについて詳しくわからないままでした。

その後、ろう学校で文字を学び、出生に関する書類を見たときに、亡くなった父親の名字が「ヒラヌマ」と記載されていたことから自分は日本人だと知りましたが、その書類もなくなり、日本人であることを証明できなくなったということです。

去年、手話を通じて国際交流をすすめる日本の団体がサハリンを訪れた際に、自分が日本人であると伝え、これをきっかけにこの団体の支援で訪日が実現しました。

ヒラヌマさんは、都内で厚生労働省や外務省の担当者らと面会し、これまでの経緯を説明したうえで日本人であることを証明する調査への支援を求めました。

ヒラヌマさんは、日本に滞在中、広島や京都を訪れて耳の不自由な人たちと交流し、27日には東京で講演会を開くことにしています。