日銀 黒田総裁 貿易摩擦で経済成長下振れに懸念

日銀 黒田総裁 貿易摩擦で経済成長下振れに懸念
G20の会議に先立って日銀の黒田総裁は、記者団に米中の貿易摩擦などの影響で世界の貿易が減少し経済成長が下振れしていることに懸念を示しました。
日銀の黒田総裁はワシントンで開かれるG20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議に先立って記者団の取材に応じました。

この中で米中の貿易摩擦の影響について「世界の貿易が減少に転じて、世界的に製造業の生産が低迷している。ことしから来年にかけて世界経済は回復していくというシナリオだったが回復の時期が後ずれしている」と述べ、回復の遅れに懸念を示しました。

また米中が先週の貿易交渉で部分的に合意したことについて「米中の貿易摩擦の範囲はかなり広く、今後、どうなっていくかははっきりしない。リスク全体としてはまだ高めの状況は続いている」と述べて、依然として世界経済の大きなリスクだという見方を示しました。

またイギリスとEU=ヨーロッパ連合が離脱の条件について合意したことに対しても「不確実性が少し減ったのは事実だが、イギリス議会を通るのか不確実で、不透明性が完全に払拭(ふっしょく)されてはいない」と述べました。