「みるみる川が増水 死を意識」千曲川に車転落 自力脱出の男性

「みるみる川が増水 死を意識」千曲川に車転落 自力脱出の男性
台風19号で、今月12日、長野県東御市で千曲川が増水して道路が崩落し、少なくとも1人が行方不明になった現場で、乗っていた車が転落して自力で脱出した男性が、NHKの取材に応じ、みるみる川が増水して死を意識したと、当時の恐怖を語りました。
今月12日の夜、東御市田中で千曲川が増水して田中橋の付け根の部分に当たる道路が崩落し、車3台が転落して、このうち1台に乗っていた少なくとも男性1人が行方不明になっています。

転落した別の車に乗っていた20代の男性がNHKの取材に応じ、仕事を終えて車で帰宅中に現場を通りかかったところ、急に大きな衝撃が走り、気付いたら車が河原に転落していたということです。

当時は真っ暗で雨が激しさを増し、ほとんど前が見えなかったと言います。

車から河原に出ると、ほかにも2台の車が重なり合うように転落し、男女2人がうずくまっていて、その間にも川がみるみる増水して車が動くほど水につかったため、2人を励ましながら川岸をよじ登ったということです。

男性は「あわてて逃げましたがとても恐ろしく、死ぬかもしれないと思いました」と話しました。

男性は、川岸を上りきったあとに、もう1台の車にも人が乗っているのに気付きましたが、再び川に降りるのは危険な状態で、男性が現場を離れたあとに、人が乗ったままの車が流されてしまいました。

男性は「もちろん助けに行きたかったですが、降りたら自分の命もないと思い、救助隊に任せるしかないと思いました」と悔しさをにじませました。

そして「車を運転していて、まさか道がなくなるとは思いませんが、台風の際には、どんなことも起きると想定しなければいけないと痛感しました」と話しました。