スノボ銅 平岡卓選手 ひき逃げ容疑認める 5人けが 任意聴取に

スノボ銅 平岡卓選手 ひき逃げ容疑認める 5人けが 任意聴取に
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ソチオリンピック、スノーボードの銅メダリスト平岡卓選手が、先月下旬、奈良県内で5人がけがをしたひき逃げ事件で、警察から事情を聴かれていることが捜査関係者への取材で分かりました。任意の調べに対し容疑を認めているということで、警察は今後、書類送検する方針です。
ひき逃げの疑いが持たれているのは、ソチオリンピックのスノーボード男子ハーフパイプで銅メダルを獲得し、ピョンチャンオリンピックでも日本代表に選ばれた平岡卓選手(23)です。

先月29日、奈良県葛城市の県道で、乗用車が軽乗用車に追突して40代の女性や4歳の男の子など合わせて5人が軽いけがをしました。

乗用車は現場から逃走していましたが、平岡選手がこの乗用車を運転していたとして、警察から事情聴取を受けていることが捜査関係者への取材で分かりました。

平岡選手は現場の隣町の御所市出身で、任意の調べに対し容疑を認めているということです。

警察は容疑が固まり次第、ひき逃げの疑いで書類送検する方針で、当時、酒を飲んで運転していた疑いもあるとみて調べています。

平岡選手の父親は、16日朝、取材に対し、「息子からひき逃げなどの話は聞いていないし、驚いている。今後の対応は弁護士と相談して決める」と話していました。

平岡卓選手とは

スノーボード、男子ハーフパイプの平岡卓選手は、奈良県御所市出身の23歳。

12歳でプロになり、ジュニアの世界選手権で2連覇を果たすなど、早くからその才能が注目を集めていました。

滞空時間が長く高いジャンプが持ち味で、2013年の世界選手権で銀メダルを獲得したほか、同じ年のワールドカップで初優勝を果たすなど数々の成績を収めました。

2014年のソチオリンピックでは銅メダルを獲得し、去年のピョンチャンオリンピックでも日本代表に選ばれました。

スノーボード選手 過去にも不祥事相次ぐ

スノーボードでは、これまでも選手の不祥事が相次いでいます。

2016年4月には、当時未成年だったスノーボードの男子選手2人が海外遠征先で大麻を使用していたことが発覚し、競技者登録の無期限停止などの処分を受けました。

さらに、未成年3人を含む5人の強化指定選手が大会後に飲酒をしていたことが、この年の10月以降にわかり、5人は強化指定を解除される処分を受けました。

相次ぐ不祥事を受けて、全日本スキー連盟は2017年から年に1回、すべての強化指定選手やコーチを集めて、薬物や飲酒、SNSの投稿に関するトラブルなどに注意するよう啓発活動を行うなど、再発防止に取り組んでいます。

全日本スキー連盟「事実とすれば残念」

平岡卓選手がひき逃げの疑いで警察から事情聴取を受けていることについて、全日本スキー連盟の宮沢賢一事務局長は、「連盟としては確認ができていないが、不祥事の再発防止の取り組みを繰り返している中、事実だとすれば本当に残念だ。スノーボードは個別に活動している選手が多いが、継続的に啓発活動に取り組んでいくしかない」と話していました。

弁護士に「前日に飲酒」

平岡選手の代理人の弁護士がNHKの取材に応じ、「前日の夜から大阪で友人らと酒を飲み、5時間ほど仮眠をとったあと車で自宅に戻った」と説明を受けていることを明らかにしました。

また、自宅に戻った直後に警察が訪れ、検査の結果、基準を超えるアルコールも検出されていたということです。

一方、当時の状況については「酒はぬけたと思っていたし、追突した軽乗用車が歩行者を巻き込んだことも知らなかった。大勢の人がいたので怖くなって逃げた」とも説明を受けたということです。

平岡選手は「容疑などが固まった段階で説明したい」と話していて、今後については白紙だということです。