宮城 吉田川決壊 地元の町など「堤防低い」とかさ上げ再三要求

宮城 吉田川決壊 地元の町など「堤防低い」とかさ上げ再三要求
台風19号で決壊した宮城県大郷町の吉田川の堤防は、東日本大震災のあとに周囲の堤防より低くなっていたことから、町や地元住民が国に対して、かさ上げを再三求めていたことが分かりました。国は「想定を上回る雨量が決壊の主な原因だ」としています。
台風19号による雨で、宮城県大郷町粕川にある吉田川の堤防が決壊し、100棟以上の住宅が浸水しました。

国土交通省や町によりますと、決壊した堤防は、東日本大震災から3か月後の平成23年6月に国と町などが行った合同点検で周りの堤防より低くなっていることが分かりました。

低くなった原因は不明ですが、町や消防団はそれ以降、国土交通省に堤防のかさ上げを要望しました。

しかし、かさ上げ工事は行われず、先月になって高さ1メートルほどの、土のうを並べる対策が取られましたが、今回の決壊では土のうごと流され、堤防は大きく崩れました。

大郷町消防団の鈴木安則団長は「周囲の堤防よりも低いので危惧していた。まさにその部分から決壊が始まっているので、起きるべくして起きたのではないか」と指摘しています。

一方、国土交通省北上川下流河川事務所の八木恵里副所長は、「周りよりも低かったのは事実だが、想定される雨量には耐えられると考えていた。今回は想定を上回る雨が降ったことが決壊の主な原因で、堤防が周りよりも低かったこととの関係性は不明だ」と話しています。