台風15号から1か月 進まぬ住宅復旧 支援が課題

台風15号から1か月 進まぬ住宅復旧 支援が課題
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台風15号が千葉県を直撃してから9日で1か月となりました。県内の住宅の被害はこれまで3万4000棟余りに上っていますが、復旧は進んでおらず、多くの住民が今もなお、被害を受けた住宅での不自由な生活を余儀なくされています。
先月9日に千葉県を直撃した台風15号の影響で、千葉県内では長期にわたって大規模な停電や断水が続いたほか、住宅の被害はこれまでに確認されただけで3万4000棟余りに上っています。

住宅の被害の全容は1か月がたった今も分かっておらず、千葉県によりますと公的な支援などを受ける際に必要な「り災証明書」の発行も、7日の時点で申請された数の半分ほどにとどまっているということです。

また、住宅の被害が多かった地域では修理業者に依頼が殺到し、依頼してもすぐには対応してもらえない状況になっていて、多くの被災者が被害を受けた住宅での不自由な生活を今も余儀なくされています。

県などはこれまで公営住宅の無償提供などの支援策をとっていますが、今後、住宅の復旧の長期化を見据え、さらなる支援策も検討していくとしています。

週末には台風19号の接近も懸念されていて、千葉県は被災地などに対し、ブルーシートの固定や窓の補強、食料の備蓄など早めの対策をとるよう呼びかけています。

都内は1700棟超 島しょ部中心

台風15号で東京都内では、島しょ部を中心にこれまでに1700棟を超える住宅への被害が確認されています。

東京都が今月4日の時点でまとめた都内の住宅被害は、全壊が9棟、半壊が91棟、一部損壊が1633棟、浸水被害が21棟の、合わせて1754棟に上っています。

市町村別にみると、伊豆諸島の大島町が786棟、新島村が528棟、神津島村が62棟などとなっています。

東京都は、大島町に対し、災害救助法を適用したほか、大島町と新島村に被災者生活再建支援法を適用するなどして、被害を受けた地域の復旧や復興を支援しています。

千葉県内 72戸で停電続く

先月9日に首都圏を直撃し千葉県を中心に最大およそ93万戸が停電した台風15号では、強風による飛来物と倒木で多くの電柱が損傷したため、停電が広範囲に広がり、復旧を難しくしました。

東京電力によりますと高圧電線などの復旧工事を先月24日に終え、これまでに停電はほぼ解消したということです。

しかし、工事が難しい千葉県富津市の山間部の一部とゴルフ場のポールが倒れた市原市の住宅街の一部の合わせて72戸では依然停電が続いているということです。

また、各家庭につながる引き込み線などの末端の電線が損傷して停電が続く、いわゆる「隠れ停電」が残っている可能性もあるため東京電力では引き続き全面的な停電解消にむけて対応にあたるとしています。

このほか今回の台風では千葉県君津市にある高さおよそ50メートルの巨大な送電用鉄塔2基も倒れ、東京電力は今月2日に検証委員会を立ち上げ原因と対策を年内をめどにまとめる方針です。