香港 「マスク禁止」違反で77人逮捕 市民の反発強まる

香港 「マスク禁止」違反で77人逮捕 市民の反発強まる
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香港では抗議活動の際にマスクなどで顔を隠すことを禁止する規則が今月5日に施行されたあと、これに違反した疑いでこれまでに77人が逮捕されました。香港政府が過激な行為をおさえこむために設けた規則が逆に市民の反発を強める結果となっています。
香港では抗議活動の際にマスクなどで顔を隠すことを禁止する規則が今月5日に施行されたあと、市民の反発が続いています。

香港の警察は5日からおとといまでの3日間に規則に違反した疑いなどで12歳から41歳までの男女合わせて77人を逮捕したほか、この間の抗議活動では、多くの地下鉄の駅や交通の信号機が破壊されるなど、市民生活への影響も広がっています。

昨夜は地下鉄の空港線を除く全ての路線が通常より大幅に時間を早めて午後8時で運行を終え、香港島の中心部の駅では、駅が閉鎖される前に急いで帰宅しようとする人たちの姿が見られました。

また、当局がすべての中学や高校に対し、生徒が学校でマスクを着用したり、授業をボイコットしたりした場合その人数を報告するよう指示するなど、締めつけも強まっています。

香港政府は、これ以上の過激な行為をおさえこみたい考えですが、逆に市民の反発を強め、抗議活動がいっそう激しくなる結果となっており、対応に苦慮しています。

香港教育当局がマスク調査指示

香港では今月5日に抗議活動の際にマスクなどで顔を隠すことを禁止する規則が施行された後、3連休明けの8日から学校が再開されました。

これに合わせて、香港の教育局はすべての中学や高校に対し、生徒が学校でマスクを着用したり、授業をボイコットしたりした場合、その人数を報告するよう指示しました。

この中では、生徒たちが手をつないで香港政府などへの抗議の意思を示す「人間の鎖」に参加したり、スローガンを叫んだりする行為も報告の対象とされています。

教育局は今回の指示は各学校の状況を把握し、適切な支援を行うためのもので、個人情報を収集する目的はないとしています。

これに対し、香港の教師たちでつくる組合は声明を出し、「マスクを禁止する規則は教育現場で適用されるべきものではなく、学校側は圧力を感じている」として、教育局にこうした要求をやめるよう求めています。