サンマの不漁深刻 漁獲量は去年の1割 卸売価格は3倍

サンマの不漁深刻 漁獲量は去年の1割 卸売価格は3倍
サンマの不漁が続いています。今シーズンの漁獲量はこれまでのところ、去年の同じ時期のわずか1割ほどにとどまり、半世紀ぶりの不漁だったおととしを下回る可能性が出てきました。
漁業情報サービスセンターによりますと、8月から本格的に始まった今シーズンのサンマの漁獲量は、先月末までで4594トンとなっています。

去年の同じ時期のわずか1割ほどにとどまり、半世紀ぶりの不漁だった、おととしの同じ時期と比べても大幅に少なくなっています。

これは、サンマの群れが日本の近海に来ず、遠く離れた海域が漁場になり、とれるサンマも体が小さいものが多かったことが影響しています。

こうした状況を反映して、東京・豊洲市場での先週のサンマの卸売価格は、1キロ当たり1400円前後が中心で、去年の同じ時期のおよそ3倍の高値となっています。

今後のサンマ漁の見通しについて漁業情報サービスセンターは「今月に入って水揚げが増え始めているが、シーズンを通しては記録的な不漁となったおととしの漁獲量を下回る可能性もある」としています。

岩手 宮古 サンマの最も遅い初揚げ 不漁に不安の声

サンマの不漁が続く中、全国有数のサンマの水揚げ量を誇る岩手県宮古市で2日、今シーズン初めての水揚げが行われました。

魚市場によりますと、これまでで最も遅い初水揚げとなったうえ、水揚げ量も少なく、漁業関係者からは不安の声が上がっています。

宮古港で2日、今シーズン初めての水揚げを行ったのは、北海道根室沖で漁を行った漁船1隻で、船から新鮮なサンマが下ろされ、魚市場で仲買人たちによる入札が行われました。

宮古港ではこれまでで最も遅い初水揚げとなったうえ、水揚げ量は13トンと去年の初水揚げと比べると、およそ100トン少なくなりました。

また、全体的に小ぶりで、脂ののりもよくないということですが、1キロ当たりの取り引き価格は600円から700円と去年のおよそ2倍となりました。

魚市場によりますと今後の水揚げの予定は2日の時点では入っていないということです。

サンマ漁船の吉田幹彦船長は、「これまで経験したことがない大不漁です。サンマがとれる漁場が少なく、外国の漁船も含めて多くの船がひしめき合っている状態です」と話していました。

地元の水産会社の須藤征雄社長は「価格が高すぎて、正直なところ、わりに合いません。不漁が続くと、小売店や流通業者など水産関係全体に悪影響が出るので、早く回復してほしいです」と話していました。