車に飲み物わざとこぼす 小学校教諭4人が悪質ないじめ 神戸

車に飲み物わざとこぼす 小学校教諭4人が悪質ないじめ 神戸
神戸市の公立小学校に勤める30代から40代の教諭4人が、20代の男性教諭に性的なメッセージの送信を強要するなど、合わせて4人の同僚に対し悪質ないじめを行っていたことがわかりました。市の教育委員会は4人を処分する方針で、刑事告発も検討しています。
神戸市教育委員会によりますと須磨区の市立東須磨小学校に勤務する30代の男性教諭3人と40代の女性教諭1人の合わせて4人は、同僚でいずれも20代の男女4人に悪質ないじめを繰り返していたということです。

このうち20代の男性教諭に対しては、去年からことしにかけて日常的に暴言を浴びせたり、筒状のもので殴ったりしたほか、LINEを使って性的なメッセージを同僚に送信するよう強要したり、車を蹴ったり中に飲み物をわざとこぼしたりと、悪質ないじめを繰り返していたということです。

4人はほかにも同じ学校の男性教員1人と女性教員2人に悪質ないじめを行っていたということですが、詳細は明らかにしていません。

いじめを受けた20代の男性教諭は精神的に不安定な状態になり、先月から休んでいるということです。

学校側ではいじめを行っていた4人に有給休暇を取らせ、合わせて5人が学校を休む異例の事態になっていて、教育委員会は臨時の教員を派遣する措置をとったということです。

市の教育委員会は4人の行為をハラスメントと認定し、処分する方針で、刑事告発も検討しています。

市の教育委員会は、ことし7月に学校から「教諭の間でトラブルがあり、指導を行った」という報告を受けていましたが、先月に男性の家族から連絡があるまで、事実関係の調査を行っていませんでした。

会見した神戸市教育委員会総務部の高西宏和担当課長は「信頼を著しく失墜し心からおわび申し上げる。教員がいじめをしていたのは前代未聞で、学校運営に支障をきたさないように努めたい」と話していました。

保護者「いじめを防ぐ立場にある人が…」

子どもが学校に通う40代の母親は「いじめをしたとされる先生は、日頃から子どもを熱心に指導してくれているので驚いている。学校からは指導の一環だったと保護者に説明があったが、いじめを防ぐ立場にある人がこのようなことをしていたとしたらいけないことだ。学校側には子どもへの影響を最小限に抑えるよう取り組んでほしい」と話していました。

尾木直樹さん「悪質どころか、犯罪行為」

中学校や高校で教師の経験がある、教育評論家の尾木直樹さんは「いじめをなくそうと取り組むはずの学校現場で、複数で、若手の教師をいじめるなど、あってはならない。悪質どころか、犯罪行為で、教員免許を取り上げてもいいくらいだ」と、厳しく指摘しています。

尾木さんは、こうした教師間のいじめは以前からあるとしたうえで、背景について「仕事でトラブルを抱えたり、負担を感じたりした際に、“指導”という感覚で、同僚に対するいじめが起きることがある」と話しています。

また、「被害者が全くケアされていなかった可能性があり、同僚らがなぜ手を差し伸べなかったのか。校長から教育委員会への報告も的確になされず、管理体制も疑問だ」として、学校や神戸市教育委員会の対応を批判しています。

そのうえで、「国が第三者組織を設置して、教員や子どものいじめなどの問題に対応する仕組みを作ることが必要だ」と指摘しています。