密輸された黄金のひつぎ 米美術館からエジプトに戻る

密輸された黄金のひつぎ 米美術館からエジプトに戻る
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2011年の民主化運動、いわゆるアラブの春の混乱の中、国外に密輸され、アメリカの美術館で展示されていた古代エジプトの黄金のひつぎがエジプトに返還され、首都カイロで1日、報道陣に公開されました。
カイロの博物館で公開されたのは、およそ2100年前の古代エジプトで神事を執り行う高位の聖職者のミイラを納めていた黄金のひつぎです。

8年前のアラブの春の混乱の中、エジプト中部の町から盗み出され、国外に密輸されたとみられていて、おととし、アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館がおよそ4億3000万円で購入しました。

しかし、輸出証明書などが偽造されていたことが分かり、メトロポリタン美術館は展示を取りやめ、エジプト政府の要請に基づいて、先月下旬、エジプトに返還されました。

エジプトではアラブの春以降の混乱で、文化財の盗掘や密輸の被害が相次ぎ、いまだに空港や港で摘発されるケースもあり、エジプト政府は取り締まりを強化するとともに、国外で密輸が疑われるものが見つかった場合には返還を求めています。

エジプト考古最高評議会のムスタファ・ワジリー事務局長は「2年間にわたる働きかけが実り、ひつぎがエジプトに戻された。今回の返還はとても喜ばしく、ひつぎの修復を進めたい」と話していました。