東海村臨界事故20年「安全第一徹底できなかったことが原因」

東海村臨界事故20年「安全第一徹底できなかったことが原因」
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茨城県東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」で起きた臨界事故から30日で20年です。これに合わせて現在の社長が取材に応じ、「安全第一を徹底できなかったことが最大の原因だった」と事故の教訓を述べました。
臨界事故は平成11年9月30日、茨城県東海村にある核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」で違法な作業が行われ、核分裂反応が連続して起きる「臨界」が発生、作業員2人が死亡したほか、周辺の住民ら600人以上が被ばくしました。

当時、国内最悪と言われた原子力事故からちょうど20年になるのに合わせ、30日、9年前から会社のトップを務めている桐嶋健二社長がNHKの取材に応じました。

社長は亡くなった作業員や被ばくした人たちに対して、「企業としての責任を果たせなかった痛恨の出来事だった。被ばくした人が健康不安を抱えていることについても大変申し訳ない」と謝罪しました。

そのうえで事故について「バケツで核燃料の原料を混ぜるといった違法な作業を行ったのは、会社が安全第一を徹底できなかったことが最大の原因だった」と述べたうえで、事故後は安全教育の徹底を図っていることを強調しました。

また会社として事故を語り継ぎ風化させないとも語りました。「ジェー・シー・オー」は事故後、核燃料の加工事業の許可を取り消され、現在は放射性廃棄物の保管や管理などを行っています。