海上自衛隊観艦式 韓国軍の招待見送る 背景に厳しい日韓関係

海上自衛隊観艦式 韓国軍の招待見送る 背景に厳しい日韓関係
海上自衛隊は、来月行われる観艦式について、厳しい日韓関係が続き、環境が整っていないとして、韓国軍の招待を見送ったことを明らかにしました。
自衛隊観艦式は、ほぼ3年に1度行われ、ことしは来月14日に神奈川県沖の相模湾で行われます。

前々回・平成24年から各国の海軍にも呼びかけていて、海上自衛隊の発表によりますと、今回は、アメリカやオーストラリアなど7か国から艦艇と航空機が派遣されます。

一方、前回・平成27年に参加した韓国軍は参加しないことになりました。

海上自衛隊トップの山村浩海上幕僚長は、24日の記者会見で「日韓関係は非常に厳しい状況が続いており、観艦式に韓国軍の艦艇を招待するための環境は十分に整っているとはいえないものと、防衛省・自衛隊として、総合的に判断した」と述べ、日韓関係の悪化を受けて招待を見送ったことを明らかにしました。

一方、山村海上幕僚長は「日韓、日米韓の連携は重要であると考えており、海上自衛隊としては政府の対応状況を踏まえつつ、韓国海軍との交流について適切に検討していきたい」として、引き続き部隊レベルでの交流を模索したいという考えを示しました。

また、今回の観艦式には中国海軍の艦艇が初めて参加することになり、沖縄県の尖閣諸島をめぐり、一時、停滞していた日中間の防衛交流が進む形となりました。

菅官房長官「日韓関係悪化で環境整っていない」

これについて、菅官房長官は午後の記者会見で「今年度の観艦式は、日韓関係が非常に厳しい状況が続いているという観点を踏まえれば、韓国を招待する環境が十分に整っていない」と述べ、海上自衛隊の観艦式に韓国軍を招待しないことを明らかにしました。

一方で菅官房長官は「北朝鮮が短距離弾道ミサイル等の発射を繰り返すなど、わが国周辺および地域の安全保障環境が厳しさを増す中で、日韓、日米韓の連携は重要だ。日韓の防衛当局間の協力・交流については、このような観点を踏まえつつ、適切に対応していきたい」と述べました。