竜巻とみられる突風 鉄塔倒れるなど被害相次ぐ 宮崎 延岡

竜巻とみられる突風 鉄塔倒れるなど被害相次ぐ 宮崎 延岡
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台風17号の影響で22日午前、宮崎県延岡市で竜巻とみられる突風が発生しました。JR延岡駅構内で鉄塔が倒れたほか、市内では車が横転したり、窓ガラスが割れたりするなどの被害が相次ぎ、2人がけがをしました。
台風17号の強風域に入っている宮崎県内では大気の不安定な状態が続いていて延岡市では午前8時半すぎから警察や消防に「竜巻のような突風でガラスが割れた」などの通報が相次いで寄せられました。

気象庁は午前9時7分、延岡市を含む宮崎県北部平野部で竜巻などの突風が発生したとみられると発表しました。

この影響で、JR延岡駅構内では鉄塔が折れ曲がるように倒れたほか、貨物コンテナが飛ばされました。

また、停電が発生し、JR日豊本線は宮崎県の日向市駅と大分県の佐伯駅の間の上下線で運転を見合わせています。

市内では車が横転したり、店の看板が飛ばされたりするなどの被害が出ました。

消防によりますと、これまでのところ2人が病院に運ばれ、このうち1人は運転していた車が横転し、右腕を骨折した疑いがあるほか、もう1人も車を運転中に顔と右手に軽いけがをしたということです。

延岡市には22日朝6時半前から継続的に竜巻注意情報が出されていました。

宮崎地方気象台は、職員を延岡市に派遣して午後1時から調査を行っていて被害の確認を急いでいます。

「竜巻が通過しガラスが割れた」宿泊施設経営の女性

宮崎県延岡市昭和町で宿泊施設を経営している女性は「8時半ごろ、ドンという大きな音がして5秒くらいの間に竜巻が通過した。ホテルのガラスが枠ごと飛ばされたり、外から飛んで来たもので窓ガラスが割れていて、施設内にいた女性1人が頭をガラスで切るけがをしている。ホテルの前は道路標識や木が倒れて道路がふさがっていて、車が動けなくなっているようだ。何年か前にも大きな竜巻があったが、ここまで直撃したのは初めてで何と言っていいか分からない。これから後片づけが大変なことになると思う」と話していました。

「突風で車が移動」70歳男性

延岡駅周辺にいた70歳の男性によりますと、午前9時ごろ、駅の東側の駐車場では車が突風で移動して標識のようなものにぶつかるなどして、乗っていた人が救急車で搬送されたということです。

男性は「近くの建物のガラスがバラバラに割れた。自動販売機も倒れていた。ものすごい突風だった」と話していました。

「竜巻の可能性」気象台が現地調査

宮崎県延岡市で竜巻とみられる突風が発生し被害が出たことを受けて、宮崎地方気象台は急きょ職員を現地に派遣し、被害や発生当時の状況などを調査しました。

職員たちは、根元から倒れた木の高さや幹の太さを測るなどして風の向きや強さを確かめたり、瓦が飛んだり窓ガラスが割れたりする被害が出た住宅を訪ねて当時の様子などを聞き取ったりしていました。

2階の部屋のガラスが割れる被害が出た住宅に住む女性は、気象台の調査に「風の音や物どうしがぶつかる音など、ものすごい音が10秒くらい続いた。音が移動しているように聞こえた」と話していました。

調査に当たった宮崎地方気象台の所克博次長は「当時は発達した積乱雲が南から北へ延岡を縦断していて、その下で突風が発生したとみられる。調査の中で、周りが急に白くなった、耳がキーンとしたといった証言があり、竜巻の可能性がある」と話しています。