「悔しいしかない」元関脇 嘉風が引退会見

「悔しいしかない」元関脇 嘉風が引退会見
思い切りのいい相撲で人気を集め今月、現役を引退した大相撲の元関脇 嘉風、中村親方が会見し「悔しいしかない」と無念さをのぞかせました。
元関脇 嘉風の中村親方は、大分県佐伯市出身で37歳。角界では小柄ながら思い切りのいい突き押しを持ち味に、平成28年初場所には史上2番目に遅い新入幕から59場所かかっての新関脇となりました。しかし、ことし6月、佐伯市での合宿中に右ひざのじん帯を痛めて手術し、名古屋場所を休場しました。西十両7枚目まで番付を下げた今場所も復帰を果たせないまま今月12日に現役を引退し、年寄「中村」を襲名しました。

元関脇 嘉風の中村親方は16日、都内のホテルで会見し、まず「37歳まで現役でできると想像もできなかった。親方の指導の下、最高の環境でこの年までやれた。支えてくれたすべての人に感謝したい」と述べました。現役引退につながったけがや引退を決断するに至った経緯については、ことし6月、佐伯市のPR目的のイベントで渓流下りなどを行った際、右ひざに大けがを負ったことを明らかにしたうえで「足首にまひが残っていて、装具を着けないと歩行が難しい。リハビリを続けていたが、土俵に立つのは厳しいと実感した」と説明しました。

思い出の一番については、新小結だった平成26年夏場所で当時、大関の稀勢の里に敗れた一番を挙げ「負けたがいちばん大きな声援をもらったのが印象に残っている」と話しました。そして、土俵人生に悔いがないかと問われると「悔しいしかない。相撲を辞めるときは、どういう形でも悔いは残ると思う。自分はこういう形で引退になったが、相撲は人生そのものだったので、大変残念に思う」と無念さを隠しませんでした。

元関脇 嘉風の中村親方はリハビリを続けるなどしたうえで、尾車部屋の部屋付きの親方として後進の指導に当たることにしています。