韓国 福島第一原発の水処理でIAEAに深刻な憂慮伝達

韓国 福島第一原発の水処理でIAEAに深刻な憂慮伝達
福島第一原子力発電所にたまり続ける放射性物質を含む水の処理方法をめぐり、韓国政府は5日、IAEA=国際原子力機関に書簡を送り、深刻な憂慮を伝えたと発表しました。
福島第一原発では、トリチウムなどの放射性物質を含む水が毎日170トン前後増え続けていて、水を保管するタンクが3年後の2022年夏ごろに満杯になることから、処理方法が検討されています。

これについて、日本政府は4日、各国の大使館向けに外務省で説明会を開き、薄めて海洋に放出する案や、タンクを増やす案など、国の有識者会議で議論していることを説明しました。

この説明会には韓国大使館の担当者も出席しましたが、これまでのところ韓国政府は評価を明らかにしていません。

こうした中、韓国の科学技術情報通信省は、5日、IAEAに書簡を送ったと発表し、トリチウムなどを含む水を海に放出する場合の環境への影響について深刻な憂慮を伝えるとともに、IAEAに対して、より積極的な役割を果たすよう求めたということです。

また、今月16日からオーストリアのウィーンで開かれるIAEA総会で水の処理方法について取り上げる方針を明らかにしました。

こうした措置の背景には、薄めて海に放出する案に対して韓国国内で懸念の声が強いことに加え、韓国政府として日本に厳しく臨む姿勢を示すねらいもあるとみられます。