“小学生の甲子園” で球数制限を初導入

“小学生の甲子園” で球数制限を初導入
ピッチャーが投げすぎでけがをすることを防ごうと、小学生の軟式野球日本一を決める全国大会では、ことしから初めて、1日の投球数を70球までに制限するルールが導入されました。
全国の51チームが出場して19日から始まった「小学生の甲子園」とも呼ばれるこの大会は、ことしから投げすぎによる肩やひじのけがを防ぐため、新たにピッチャーの1日の投球数を70球までに制限するルールが設けられました。

ただし70球に到達する前にピッチングを始めたバッターに対しては、70球を超えてもその打席が終わるまで投げることができます。

19日、神宮球場で行われた第1試合では神奈川県のチームと山口県のチームが対戦し、バックスクリーンの電光掲示板にはピッチャーの「投球数」が表示されました。

神奈川県のチームは、先発ピッチャーの球数が5回で67球に達して次のイニングから交代し、山口県のチームの先発ピッチャーは7回ワンアウトで迎えたバッターの途中で70球に到達したため、そのバッターを打ち取ったあと交代しました。

全日本軟式野球連盟によりますと、ここ5年間の全国大会での各チームの投球数は、1試合平均100球程度で、1人のピッチャーが最後まで投げ抜いた試合は全体の53%に上ったということです。連盟は今大会でも、データを取って新たなルールの効果を検証することにしています。

全日本軟式野球連盟の宗像豊巳専務理事は、「子どもの健康を第一に考える大会にしたい。球数制限をベースにして今後、ルールなども検討し、子どもが健康な体で長く野球を続けられるようにしたい」と話していました。

球数制限 監督や選手は…

神奈川県のチームの監督は、「子どもたちが中学や高校、その先まで野球を続けてもらうことが一番うれしいので小学生のうちに配慮してあげることは必要だと思う。大会では1日に2試合行われることもあるので、日程も考えてもらえれば子どもの負担がさらに軽減できると思う」と話していました。

また、山口県のチームの監督は「けがを防ぐのが最優先だ。ただ、上級生が多くないチームでは下級生にも投げさせなければならなくなり、やりくりが大変になる。そのへんをどう取り組んでいくかを勉強していかないといけない」と話していました。

5回67球を投げてマウンドを降りた先発ピッチャーの6年生は「自分としては完投、完封をしたいので、ちょっと複雑です」としつつ、「ふだんからストライクを投げることを意識して練習していて、きょうも投球数を少なくするためストライクゾーンで勝負することを心がけた」と話していました。