警部補 息子の事件の証拠隠滅で懲戒処分 香川県警公表せず

警部補 息子の事件の証拠隠滅で懲戒処分 香川県警公表せず
香川県警察本部の40代の警部補が、未成年の息子が交際相手の女性から盗んだスマートフォンを、かばうために隠し、女性に被害届を出さないよう働きかけたとして、証拠隠滅などの疑いで書類送検されていたことがわかりました。警察は警部補を減給の懲戒処分としましたが、公表していませんでした。
懲戒処分を受けたのは、高松西警察署に勤務していた40代の警部補です。

香川県警察本部などによりますと、警部補は去年7月、未成年の息子が交際していた女性に暴力を振るい、スマートフォンを盗んだことを知りました。

そして、息子をかばうために、事件の証拠品であるスマートフォンを預かり、隠したうえ、女性に被害届を出さないよう働きかけたということです。

ことしに入ってから女性から相談があり、警察が捜査を進めた結果、警部補は証拠隠滅と強要未遂の疑いで書類送検され、罰金30万円の略式命令を受けたということです。

香川県警察本部はことし5月、警部補を減給3か月の懲戒処分としました。警部補は依願退職したということです。

警察は公表の基準に該当しないなどとして、処分を公表していませんでした。

一方、警部補の息子は、女性にけがをさせたうえスマートフォンを盗んだとして逮捕され、その後、家庭裁判所に送致されました。

香川県警察本部監察課は「基準に従って検討し、被害者のプライバシーにも配慮して、公表を見送った。今後、指導を徹底して、不適切な事案の防止を図りたい」とコメントしています。

警察官の懲戒処分 公表の基準は

警察官の懲戒処分を公表するかどうかは、警察庁が「懲戒処分の発表の指針」を設け、職務上の行為に関わる懲戒処分や、私的な行為に関わる停職以上の懲戒処分は、公表すると定めています。

警察は、今回の不祥事は私的な行為で、停職よりも低い処分だったとしていますが、指針には、国民の信頼を確保するため、発表が適当であると認められる懲戒処分も公表の対象になると定めています。