原爆投下から74年 長崎 平和宣言

原爆投下から74年 長崎 平和宣言
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長崎に原爆が投下されて9日で74年です。核兵器廃絶に向けた国際情勢が厳しさを増すなか、長崎市の田上市長はことしの平和宣言で、日本政府に対し核兵器禁止条約に署名・批准することを求めることにしています。
長崎に原爆が投下されて9日で74年です。

平和祈念式典が開かれる長崎市の平和公園には、朝早くから被爆者や遺族などが訪れています。

このうち、1歳半の時に、爆心地から1.7キロのところで被爆したという長崎市の75歳の女性は「当時は1歳半だったので、何も覚えていない。母は当時の状況について何も語らずに亡くなった。父は被爆によって亡くなったため顔も見ることができなかった。戦争は起こしてはならないし、平和な世の中になってほしい」と話していました。

また、長崎市に住む19歳の男子大学生は「平和公園に祈りに来ました。一日でも早く核のない世界が実現できるよう訴えていきたい」と話していました。

平和公園ではこのあと、午前10時40分から被爆者や遺族のほか、安倍総理大臣も出席して平和祈念式典が開かれます。式典ではこの1年間に亡くなった被爆者など合わせて3402人の名前が書き加えられた18万2601人の原爆死没者名簿が「奉安箱」に納められます。

そして原爆がさく裂した時刻の午前11時2分に参列者全員で黙とうをささげ、犠牲者を追悼します。長崎市の田上市長は、平和宣言で、被爆者が原爆の惨状をつづった詩を初めて引用し、被爆の実相と二度と原爆を使ってはならないという被爆者の思いを訴えることにしています。

そして、核兵器廃絶に向けた国際情勢が厳しさを増すなか、核保有国にNPT=核拡散防止条約に基づき核軍縮の義務を果たすよう呼びかける一方、日本政府に対してはおととし国連で採択された核兵器禁止条約に署名、批准するとともに、唯一の被爆国として世界に平和を呼びかけ、リーダーシップを発揮するよう求めることにしています。

9日は、長崎を最後の被爆地にという願いを込めて、被爆者の追悼と平和への誓いを改めて国内外に発信する日となります。