世界的バレリーナ 吉田都さんが引退公演

世界的バレリーナ 吉田都さんが引退公演
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イギリスのロイヤルバレエ団などで活躍した世界的なバレリーナ、吉田都さんが、8日夜、東京で引退公演に臨み、満席の観客から大きな拍手を受けながら最後の舞台を締めくくりました。
吉田都さん(53)は、イギリスのロイヤルバレエ団で日本人女性として初めての最高位の「プリンシパル」を22年にわたって務めるなど、世界的に活躍を続けてきましたが、ことし1月に引退を表明していました。

引退公演は8日夜、東京の新国立劇場で行われ、吉田さんはロイヤルバレエ団を退団する際にロンドンでの公演で踊った「シンデレラ」や、初めて踊るパートに挑戦した「誕生日の贈り物」などに出演して、優雅で情感豊かな踊りを披露しました。

公演の最後に選んだのは、「ミラー・ウォーカーズ」という演目で、しっとりとした曲調の中、現役最後の舞台を締めくくりました。

会場は吉田さんのラストダンスを見ようと満席になり、カーテンコールでは名残を惜しむように拍手が15分以上、鳴りやみませんでした。

中学2年生の女の子は、「吉田さんに憧れて、目標にしながらバレエの練習を頑張ってきました。本当に感情の表現が豊かで、感動しました」と涙を浮かべながら話していました。

吉田さんは来年9月から新国立劇場の舞踊部門の芸術監督に就任する予定で、今後は若手ダンサーの指導に専念して国内のバレエのレベル向上を目指すということです。
公演のあと吉田さんはNHKの取材に応じ、「この日が来るとは想像できませんでしたが、本当に幸せな時間を過ごせました。皆さんのおかげで無事に公演を終えることができてうれしく思っています」と話しました。

ファンから惜しむ声が寄せられていることについては、「こんな状態で舞台に立ってよいのかと思っている自分がいるので、そう言っていただけるのは本当にうれしいかぎりです」と応えていました。

また、新国立劇場の舞踊部門の芸術監督に就任することについて、「今までバレエに育てていただいたので、しっかり勉強して、今度は私ができることをやっていきたいと思います」と抱負を述べていました。