トリチウムなど含む水のタンク 3年後満杯見通し 福島第一原発

トリチウムなど含む水のタンク 3年後満杯見通し 福島第一原発
k10012028361_201908081824_201908081828.mp4
福島第一原子力発電所では汚染水を処理したあとに出るトリチウムなどを含む水をタンクに保管し続けていますが、現状の計画では3年後にタンクが満杯になる見通しを8日、東京電力が明らかにしました。タンクを増設する案も検討されていますが、廃炉作業が続く構内の用地には限りがあり、今後、議論になりそうです。
メルトダウンを起こした福島第一原発の1号機から3号機では、中に残る核燃料を冷やすための水を入れ続けていて毎日170トン前後の汚染水が発生しています。

放射性物質を取り除く処理をしていますが、トリチウムなどの一部の放射性物質が残ってしまうため、これまでに1000基近くのタンクを構内につくり先月時点でおよそ115万トンを保管しています。

これについて東京電力は来年末まではタンクを増設する計画ですが、その後の計画はまだなく、このままなら3年後の2022年夏ごろにタンクが満杯になる見通しを8日明らかにしました。

東京電力は大型タンクを設計し、地上や地下、海上に設置する案なども検討していますが、タンクが破損した場合、漏えいのリスクがあるほか、構内には使用済み核燃料や溶け落ちた核燃料を保管する施設なども建設していく必要があり、今後、タンクの用地確保が厳しくなっていくとの見解も示しました。

トリチウムなどを含む水については、
▽タンクをつくり続け、長期に保管する案のほか、
▽放射性物質の濃度を下げて海に放出する案、
▽蒸発させて大気中に放出する案、
▽地下2000メートルより深い場所に流し込む案など、
複数の方法が検討されていますが、海などの環境中に放出する方法に対しては汚染を基準以下にしたとしても風評被害を助長するとして地元の漁協や住民などから根強い反対があります。

国は有識者による議論などを続けていますがまだ方針は決まっておらず、今後、議論になりそうです。