ラッシュ時の熱中症対策 駅と病院結ぶテレビ電話を設置

ラッシュ時の熱中症対策 駅と病院結ぶテレビ電話を設置
猛烈な暑さとなる中、通勤・通学のラッシュ時間帯などに電車内で熱中症になるのを防ごうと、この夏、JR東日本は駅と病院を結ぶテレビ電話を試験的に設置し、体調不良を訴える乗客に対応しています。
夏場は通勤・通学のラッシュ時を中心に電車や駅の構内で熱中症の症状を訴える乗客が増える傾向にあり、東京消防庁によりますと、去年の6月から9月の間には管内で346人が搬送されたということです。

JR東日本は、来年夏の東京オリンピック・パラリンピックでは熱中症の患者がさらに増えるおそれがあることから、この夏、駅と医療機関を結ぶ取り組みを試験的に行っています。
代々木駅の構内にある救護室にはベッド1台とタブレット端末が設置され、体調の悪くなった乗客は駅員の介助を受けながら都内の病院の看護師とテレビ電話で話すことができます。

看護師は乗客の症状を確認しながら今後とるべき処置を伝えるほか、症状が重い場合はすぐ病院に行くよう促すということです。

この取り組みは、今月19日から30日までの平日の日中の時間帯に代々木駅と品川駅の救護室でも行われるということです。

JR東日本の東京オリンピック・パラリンピック推進室の吉田公室長は「暑い時期になると駅の救護室を利用する人も増加する傾向にある。より安心して利用していただくため医療機関との連携を試行していて、関係者の意見や実績を踏まえて今後も実施するのか検討していきたい」と話していました。

通勤途中の男性「冷房の風で体調を崩すことも」

通勤通学のラッシュ時間帯の熱中症について、代々木駅を通勤に使っている女性は「この時期はちょっと大変です。汗は電車で一度ひきますが、外に出ればまた汗をかき厳しいです。水分をこまめに取ったり塩分のタブレットを食べたりして対策をしています」と話していました。

また、通勤途中の男性は、「家を出てほんの数分で全身から汗が吹き出て耐えられません。電車に乗っても冷房の風で体調を崩すこともあります」と話していました。

医師「無理をしないことが大切」

満員電車の中での熱中症の特徴について、東京・世田谷区の「恵泉クリニック」の太田祥一院長は「炎天下の中を歩いたり、電車に乗り遅れないよう走ったりしたあとに混んでいる車両に乗ると、気流がなく、体温が上がって熱中症になりやすい」と指摘しています。

そのうえで太田院長は「電車に乗る前にひと涼みするとか、調子が悪くなったら早めに降りてホームの待合室で涼むなど、無理をしないことが大切だ」と話しました。

このほかの対策としては、朝起きたあとにエアコンをつけたり冷たいものを飲んだりして、体温を下げるとともに水分を補給してから出かけることが望ましいということです。