ヨーロッパ各地に熱波襲来 40度超えも

ヨーロッパ各地に熱波襲来 40度超えも
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ヨーロッパは25日、北部を中心に熱波に見舞われ、フランスのパリで72年ぶりに最高気温を更新するなど、各地で40度を超える記録的な暑さとなりました。
ヨーロッパでは、アフリカ大陸からの暖かい空気が流れ込んだ影響で、北部を中心に各地で気温が上昇しました。

このうちパリでは最高気温が42度6分に達し、1947年に記録した40度4分を超えて観測史上最高となりました。

エッフェル塔を臨むトロカデロ広場では、多くの観光客が噴水に入って水遊びをして暑さをしのぐ姿や、芝生で日光浴をする姿が見られました。

パリに観光に訪れているロシア人の女性は「信じられない暑さで驚いています。全く予想していませんでした。中東にいるみたいです」と話してました。

また、パリに暮らす男性は「地球温暖化は間違いなく起きていると思います。毎年、平均よりも暑く危険なことも起きかねない。どこまで暑くなるか怖いです」と話していました。

フランス以外でも、ドイツ北西部で42度6分、オランダ南部で40度7分などと、いずれも観測史上、最も高い気温となりました。

この暑さで、フランスとベルギーを結ぶ高速鉄道の一部が大幅に遅れるなど夏のバカンスにも影響が出る事態となっています。

暑さは26日以降、ヨーロッパではやわらぐ見通しですが、WMO=世界気象機関は、地球温暖化によって、こうした熱波は今後も増えると警戒を呼びかけています。

暑さをしのぐ?イベントや動画も

記録的な暑さはヨーロッパ全土に広がっていて、このうちドイツでは北西部のリンゲンで観測史上最高の42度6分を記録しています。

首都ベルリンでも連日30度を超える暑さとなっていてホラーをテーマにした娯楽施設の、ベルリン・ダンジョンでは訪れた人に暑さをしのいでもらおうと大量の氷水を入れたひつぎを用意しました。

顔に血が流れる、特殊メークをした男性スタッフが合図すると、子どもたちが一斉に顔を氷水につけ、その時間を競うイベントが行われ訪れた人が写真に収めるなどして楽しんでいました。

一方、最高気温が42度を超えたフランスのパリでは酷暑を象徴する動画が話題となっています。

エッフェル塔の形を模したチョコレートが本物の塔を背景にして、ぴったりと重なるように台の上に置かれます。

チョコレートはみるみるうちに溶けていき、どろどろの状態になると、本物のエッフェル塔が現れるという仕掛けです。

この動画は「パリが文字どおり、暑さで溶けた」などと海外のメディアでも多く紹介され、ツイッターでは「すごい視覚効果だ」などの反応が寄せられています。

フランスでは死者も

ヨーロッパで続く熱波の影響で、フランスでは死者も報告されています。

フランス当局はこの数日の熱波の影響で、暑さが原因とみられる死者が24日までに5人に上ったとしています。

さらに、25日には新たに、南東部のリヨンで33歳の男性が路上で死亡しているのが見つかり、地元の警察は、暑さの影響で死亡した可能性があるとして調べています。

また、水の事故も相次いでいて、カスタネール内相は、25日の記者会見で、フランス国内で今月だけで60人が水の事故で死亡したと発表しました。

これは去年の同じ時期に比べて3割増えているということで、夏のバカンスを迎える中、政府は注意を呼びかけています。

フランスでは、2003年の猛暑で、全国で1万人以上が熱中症などで亡くなっていて、暑さへの警戒を強めています。