アニメ会社放火 「けがするか 死ぬかの選択」避難男性が証言

アニメ会社放火 「けがするか 死ぬかの選択」避難男性が証言
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今回の事件で現場のスタジオの中にいて、出火後に避難した男性社員が、NHKの取材に応じ、当時の状況を証言しました。
男性は、アニメーションの風景や背景を制作する担当で、当時は建物の2階で作業していました。

男性によりますと、1階で誰かが言い争うような声がしたあと、女性の悲鳴が聞こえ、突然「ドーン」という大きな爆発音がしたということです。

2階に上がってきた男性社員が「火事だ」と叫び、近くにいた女性社員が非常ベルを押しましたが、まもなく、らせん階段からきのこ雲のような煙が上がって来たといいます。

煙は墨汁のような黒さで、あっという間に近くにあるものも見えなくなり、呼吸が苦しくなったということです。

男性がほかの社員とともに2階にあるベランダに避難すると、後ろから熱風が吹きつけ、あちこちから「助けて」という声が聞こえたといいます。

ベランダにいると「大丈夫だ。飛び降りろ」という声が聞こえたため、ほかの社員とともに1階に飛び降り、着地した際に腕にけがをしましたが、消防に救助され病院に搬送されたということです。

男性は、「現場では『助けてください』と叫ぶ声がたくさん聞こえた。2階から飛び降りてけがをするか、死ぬかの選択だったが、その時、飛び降りることができなかった社員もいた」と話していました。

また、職場の京都アニメーションについては「クリエーティブな仕事ができる職場で、社員やスタッフは家族のような存在だった。現場にいた同僚の多くが安否が分からない状態で、心の整理がつきません」と話しました。

そのうえで、青葉真司容疑者(41)については「悔しいという気持ちがないと言ったらうそになるが、今後、回復して法の下で罰せられてほしい。そして、なぜこんなことをしたのか、本当のことを語ってほしい」と話していました。