長崎県 五島と対馬に大雨特別警報 命を守る行動を

長崎県 五島と対馬に大雨特別警報 命を守る行動を
k10011999861_201907201129_201907201130.mp4
大型の台風5号の影響で、長崎県の五島と対馬では、平年の7月1か月分の雨が、1日で降るような記録的な大雨となっていて、気象庁は20日午前、大雨の特別警報を発表しました。気象庁は、すでに重大な災害が発生している可能性が極めて高い状況だとして、少しでも命が助かる可能性が高い行動を取るよう呼びかけています。
気象庁によりますと、台風5号の影響で長崎県の五島や対馬では、19日夜遅くから「線状降水帯」と呼ばれる発達した帯状の積乱雲が次々と流れ込んでいます。

昼前にかけて、各地で1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降ったほか、午後2時までの1時間には、長崎県が対馬市美津島町に設置した雨量計で49ミリの激しい雨を観測しました。

また、五島の各地でこの24時間に降った雨の量が350ミリを超え、平年の7月1か月分の雨量に達しているほか、7月としては統計を取り始めてから最も多くなっています。

気象庁は、長崎県の五島と対馬では数十年に一度のこれまで経験したことのないような大雨となっていて、土砂崩れや浸水などによる重大な災害がすでに発生している可能性が極めて高い状況だとして、20日午前10時5分、大雨の特別警報を発表しました。

5段階の警戒レベルのうち、最も高いレベル5にあたる情報で最大級の警戒が必要です。

気象庁は、周囲の状況を確認し、避難場所までの移動が危険な場合には近くの頑丈な建物に移動したり、外に出るのがすでに危険な場合は建物の2階以上で崖や斜面と反対側の部屋に移動したりするなど、少しでも命が助かる可能性が高い行動を取るよう呼びかけています。

今後の雨などの見通しです。

長崎県では、20日夕方にかけて非常に激しい雨が降り、局地的には1時間に80ミリの猛烈な雨が降るおそれがあるほか、九州北部では非常に強い風が吹き、海上は大しけとなる見込みです。

また、西日本では台風周辺の湿った空気が流れ込むため大気の状態が不安定になり、局地的に雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。

21日昼までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽長崎県など九州北部で200ミリ
▽九州南部と四国、中国地方で150ミリと予想され、
その後22日昼までの24時間に、
▽九州北部と四国で50ミリから100ミリの雨が降る見込みです。

特別警報が発表されていない西日本の各地でも、局地的に激しい雨が降っていて、宮崎県では、土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に十分注意するよう呼びかけています。

大雨特別警報が発表された地域

(長崎県)
▽対馬市
▽五島市
▽新上五島町
▽小値賀町
▽西海市の江島と平島
▽佐世保市宇久地域。

特別警報は「西日本豪雨」以来

特別警報が発表されたのは、去年7月の「西日本豪雨」で、合わせて11府県に発表されて以来です。

首相 対策万全期すよう指示

安倍総理大臣は、大型の台風5号の影響で長崎県の五島列島と対馬で特別警報が発表されるなど記録的な大雨となっていることを受けて、20日午前11時前、各府省庁に対し、国民への情報提供を適時的確に行うとともに、自治体と緊密に連携して避難支援などの事前対策に万全を期すよう指示しました。

それによりますと、国民に対し、避難や大雨・河川の状況等に関する情報提供を適時的確に行うこと、地方自治体とも緊密に連携し、浸水が想定される地区の住民の避難が確実に行われるよう避難指示等の事前対策に万全を期すこと、被害が発生した場合は、被害状況を迅速に把握するとともに政府一体となって災害応急対策に全力で取り組むこととしています。