池袋事故 遺族が88歳運転手の厳罰求める 署名活動へ

池袋事故 遺族が88歳運転手の厳罰求める 署名活動へ
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東京・池袋で高齢者が運転する車が暴走した事故から、19日で3か月になるのを前に、犠牲になった女の子と母親の遺族が会見を開き、車を運転していた高齢者に厳罰を求めようと署名活動を行うことを明らかにしました。
ことし4月、東京・豊島区の池袋で、旧通産省の幹部だった飯塚幸三元職員(88)が運転する乗用車が暴走して歩行者などを次々にはね、自転車に乗っていた松永真菜さん(31)と長女の莉子ちゃん(3)が死亡しました。

事故から19日で3か月となるのを前に18日、32歳の夫が会見を開き、車を運転していた元職員に厳罰を求めようと署名活動を行うことを明らかにしました。

夫は「交通事故はほかの誰かの命を奪い、日常を壊してしまう。今後、2人のような被害者と私たちのようなつらい思いをする遺族がいなくなるよう加害者に対し、重い罪での起訴と厳罰を求めたい」と訴えました。

そのうえで「ハンドルを握るときは配偶者やお子さん、お孫さんなど身近な人に向ける愛を車の外側にも向けて優しい運転を心がけてほしい」と呼びかけました。

署名活動は、来月3日、池袋駅近くの公園で行われるほか、インターネット上でも署名用紙をダウンロードできるようにするということです。遺族が署名活動を行うことについて、元職員の弁護士は「取材は対応しかねる」としています。

元職員は足を治療中 つえを使用

今回の事故で車を運転していた旧通産省の幹部だった飯塚幸三元職員(88)はおととし、運転免許を更新していました。

捜査関係者によりますと、更新の際の検査で、認知機能に問題はないとされていました。

一方で、事故の前から右足を治療中で、ふだんはつえを使って歩いていたということで、警視庁は事故との関係がないか調べています。

これまでの調べに対し、「最初に接触事故を起こし、パニック状態になってアクセルとブレーキを踏み間違えた可能性もある」などと供述しているということです。

父の日に似顔絵贈った莉子ちゃん

遺族が報道各社に提供した動画には、去年の父の日の2日前に、亡くなった莉子ちゃんがお父さんに感謝の気持ちを伝えるなど、家族の幸せなひとときが残されています。

莉子ちゃんはお父さんが帰ってくるのを玄関で待ち、「父の日ありがとう」と言って、クレヨンで画用紙に描いたお父さんの似顔絵を手渡していました。

莉子ちゃんは「お父さんの笑った顔と困った顔」と言いながら絵の説明をしていました。

このあと手作りのケーキも手渡し、真菜さんが「莉子が作ったんだよね」と言うと、莉子ちゃんは「まぜまぜしたの」と言ってケーキ作りを手伝ったことをはにかみながら話していました。お父さんに抱き締められた莉子ちゃんはうれしそうな表情を浮かべています。