エスカレーターは“歩かずに立ち止まる” キャンペーン実施へ

エスカレーターは“歩かずに立ち止まる” キャンペーン実施へ
エスカレーターで広まっている「歩く人のために片側を空ける」習慣を改めてもらおうと、全国の鉄道事業者などが協力して「歩かずに立ち止まる」ことを初めて明確に呼びかけるキャンペーンが来週から行われることになりました。
エスカレーターの乗り方をめぐっては現在、歩く人のために片側を空ける習慣が広まっていますが、一方で転倒などの事故防止や、片側を空けることができない障害者やお年寄りへの配慮のため「歩かずに立ち止まる」正しい乗り方を広めてほしいという声が高まっています。

これを受け全国52の鉄道事業者、それに空港や商業施設などは今月22日から来月末まで、エスカレーターに止まって乗るよう、呼びかけるキャンペーンを行うことになりました。

用意されたポスターには「エスカレーター乗り方改革」や「歩かず立ち止まる」のメッセージが書かれているほか、外国人にもわかりやすいよう英語など3か国語でも呼びかけています。

エスカレーターの乗り方をめぐる鉄道事業者のキャンペーンはこれまでも行われてきましたが、一部の利用者の反発が予想されたことから「手すりにつかまって」などと控えめな表現にとどめてきた経緯があり、今回のように明確な表現で一斉に訴えるのは初めてです。

JR東日本は「エスカレーターでの事故が後を絶たない中、立ち止まって乗るという原点に戻り、各社と協力して安全な乗り方を広めていきたい」と話しています。

エスカレーター事故はほぼ2日に1件

JR東日本によりますと、管内の駅構内にあるエスカレーターで起きた事故は昨年度およそ180件で、ほぼ2日に1件の割合で事故が起きています。

この中では歩いていてバランスを崩し転倒するケースが多いほか、止まって乗っている人に歩いている人やその荷物がぶつかり転倒するケースもあるということです。

また「日本エレベーター協会」によると、エスカレーターでの事故は平成25年からの2年間で全国で1475件起きています。

このうち、歩いている最中につまづいて転倒するなどの「乗り方不良による事故」は882件に上り、全国では毎日のように事故が起きていることがわかります。