米カリフォルニア州でM7.1の地震 津波のおそれなし

米カリフォルニア州でM7.1の地震 津波のおそれなし
アメリカ西部カリフォルニア州で日本時間の6日正午すぎ、マグニチュード7.1の地震があり、揺れの大きかった地域では、数人が軽いけがをし、火災も相次ぎました。震源の近くでは、前日にもマグニチュード6.4の地震が起きたばかりで、地元では警戒を強めています。
日本時間の6日午後0時すぎ、アメリカ西部カリフォルニア州のロサンゼルスの北東、およそ200キロを震源とするマグニチュード7.1の地震がありました。

カリフォルニア州政府は日本時間の6日夕方、記者会見を開き、震源に近いリッジクレスト市やその周辺でガス漏れによる火災が相次ぎ、建物にも被害が出たほか、一部の地域では、停電や断水が続いていることを明らかにしました。

地元の警察などによりますと、リッジクレスト市などで数人がけがをしましたが、いずれも軽傷だということです。

また、現地の日本総領事館によりますと、これまでのところ日本人が被害に遭ったという情報は入っていないということです。

カリフォルニア州では、この前日にも今回の地震の震源付近でマグニチュード6.4の地震が起きたばかりで、今回の地震の後も余震とみられる地震が続いています。

地元の当局は、「今後1、2週間は強い揺れに注意してほしい」と呼びかけていて、地元では地震への警戒を強めています。
カリフォルニア州であった地震の影響で、カリフォルニア州の隣にあるネバダ州ではNBA=アメリカプロバスケットボールのサマーリーグの試合が中止となりました。

ネバダ州ラスベガスで開催されているNBA=アメリカプロバスケットボールのサマーリーグの会場では、地震発生直後、大きな横揺れが10秒以上続き、天井からつるしてある電光掲示板もゆっくりと揺れる様子が確認できました。

当時はペリカンズ対ニックスの試合が行われていましたが、地震が発生した直後に試合が中断し、選手やスタッフがロッカーに引き上げました。

また、観客も驚いた様子で席を離れてこぞって会場の外に出ようとする様子が見られました。

地震の後、場内アナウンスで天井からつるしてある音響設備や電光掲示板の安全確認に時間がかかることが説明され、試合は中断しました。

その後、この試合の残り時間8分ほどと、次に行われる予定だったナゲッツ対サンズの試合が中止になったことが発表されました。

東大地震研 平田教授「今後も注意が必要」

カリフォルニア州で起きた地震について、東京大学地震研究所の平田直教授は「今回の地震の震源の近くには巨大な断層、『サンアンドレアス断層』があり、付近では過去にも大地震が起きていた。地震の規模や震源の浅さを考えると、地表に断層が見える形で出ていている可能性もあり、近くに都市があれば大きな被害が出ていてもおかしくない。余震とみられる地震も引き続き発生していて今後も注意が必要だ」と話しました。

「サンアンドレアス断層」とは

アメリカ西部カリフォルニア州で発生した地震の震源近くには、総延長1300キロに及ぶ巨大な断層「サンアンドレアス断層」があり、この断層とその周辺では、たびたび大きな地震が起きています。

「北アメリカプレート」と「太平洋プレート」がすれ違うように動くことでできた断層で、周辺にはひずみがたまって数多くの活断層があり、たびたび大きな地震が起きています。

1994年にはロサンゼルスのノースリッジを震源とするマグニチュード6.7の地震が発生し、50人以上が犠牲になりました。「ロスアンゼルス地震」「ノースリッジ地震」などと呼ばれています。

1906年には、サンフランシスコ付近を震源とするマグニチュード7.8の大地震が発生し、3000人以上が犠牲になりました。「サンフランシスコ大地震」と呼ばれています。

サンアンドレアス断層やその周辺で起きる地震は震源が浅く、被害が局所的に大きくなるのが特徴で、ひとたび地震が起きるとその後も数多くの地震が発生することがあります。

今回の震源近くでは、日本時間の5日午前2時半すぎにもマグニチュード6.4の地震が発生し、その後も地震が相次いでいました。

今後も大きな揺れを伴う地震に注意が必要です。

東北大 遠田教授「激しい揺れ伴う地震が連続発生しやすい地域」

アメリカのカリフォルニア州で活断層の研究を行った経験がある東北大学の遠田晋次教授によりますと、今回の地震は、複数の活断層からなる「東カリフォルニアせん断帯」という断層帯で発生したとみられ、サンアンドレアス断層の東側に位置しているということです。

この断層帯の周辺では、過去にも大きな地震が起きていて、1992年には、マグニチュード7.3の「ランダース地震」と言われる大地震が発生し多くのけが人が出ました。

その直後にもマグニチュード6程度の地震が相次いで発生するなど、地震活動が活発になり、7年後の1999年には再びマグニチュード7.1の大地震が発生し被害が出たということです。

今回の地震の震源付近では、前日もマグニチュード6.4の地震が起きています。

遠田教授は「震度7の激しい揺れが2回続けて観測された3年前の熊本地震のように、激しい揺れを伴う地震が連続的に発生しやすい地域だ。今回の地震のあとも、地震が相次いで起きていて、今後も大きな規模の地震が発生するおそれがあり、注意が必要だ」と話しています。