「7pay」複数IDで73万円分購入の疑い 国際組織の犯行か

「7pay」複数IDで73万円分購入の疑い 国際組織の犯行か
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スマホ決済サービス「7pay」の不正利用をめぐる事件で、逮捕された中国人が複数の利用者のIDとパスワードを使い合わせて73万円分の商品を購入した疑いのあることが警視庁への取材で分かりました。警視庁は国際的な組織が短期間に大量の商品をだまし取ろうとしたとみて調べています。
「7pay」の利用者になりすまし、3日、新宿 歌舞伎町のセブンーイレブンで電子タバコ20万円分をだまし取ろうとしたとして、警視庁は、いずれも中国人の張升容疑者(22)ら2人を詐欺未遂の疑いで逮捕しました。

警視庁によりますと、張容疑者はこの店で「7pay」の複数の利用者のIDとパスワードを使い、逮捕容疑の分を含め電子タバコ合わせて73万円分、146カートンを購入した疑いがあるということです。

張容疑者は「7、8人分のIDとパスワードが通信アプリで指示役から送られてきた」と供述しているということです。

また、ともに逮捕されたドライバー役の男の車からはほかにも電子タバコ19カートンが見つかりました。

「7pay」をめぐっては不正利用の被害が相次いでいて、警視庁は国際的な組織が短期間に大量の商品をだまし取ろうとしたとみて調べています。

逮捕された容疑者の供述は…

逮捕された2人の供述から今回の事件が組織的に行われた疑いが浮かび上がっています。

警視庁への取材で明らかになった供述によりますと、張容疑者は先月26日、日本にいる友人に会うため、観光目的で入国しました。

事件前日の今月2日の夜、携帯電話で中国の通信アプリ「WeChat」を使っていると「限定品を買うのに並んでくれたら報酬を支払う」というメッセージを見つけます。

面識のない人物でしたが、これに応じるメッセージを送りました。

すると、この人物から新宿のセブンーイレブンで「7pay」を使って電子タバコを買ってくるよう指示されます。示された報酬は1カートン300円でした。

翌日の午前10時半ごろ、張容疑者は指示どおり新宿 歌舞伎町のセブンーイレブンを訪れます。店に入る直前に通信アプリで「7pay」のIDとパスワードが7、8人分送られてきたといいます。

これを使って、電子タバコ合わせて146カートン、73万円分を購入しました。

張容疑者は「荷物が多いのであとで取りに来る」としていったん店を出てから、通信アプリで指示されたとおり近くの飲食店で車のドライバー役の中国人と落ち合い、午後2時半ごろ2人で店に戻ったところを警視庁に逮捕されました。

不正に使われたことに気付いた「7pay」の利用者からの相談を受け、店が警察に通報していたのです。

2人の間に面識はなく、この日、初めて会ったということです。

警視庁によりますと、このドライバー役も「通信アプリで事件当日に指示役と知り合い、日当1万5000円の報酬を示された」と供述しているということです。

運転していた車の中からは別の場所で入手したとみられる電子タバコ19カートンが見つかっています。調べに対してドライバー役の中国人は「詐欺には加担していない」と容疑を否認しているということです。

警視庁は2人が末端の実行役で、背後に国際的な組織が関与しているとみています。