G20 交通規制で人工透析患者が送迎受けられず

G20 交通規制で人工透析患者が送迎受けられず
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G20大阪サミットに伴う交通規制のため、人工透析が必要な患者が病院までの送迎サービスを利用できなくなっていることがNHKの取材で分かりました。中には透析のために入院せざるをえなくなった人もいて、患者などで作る団体からは、「事前に対策を考えられたのではないか」との声が上がっています。
人工透析が必要な患者などで作る「大阪腎臓病患者協議会」によりますと、G20大阪サミットの会場がある大阪・咲洲地区には、人工透析が可能な医療機関がなく、地区に住む高齢の患者などは、周辺の医療機関が行う車での送迎サービスを利用して通院しているということです。

これについて咲洲地区の患者が通院する5つの医療機関にNHKが取材したところ、サミットに伴う交通規制で時間の見通しが立たなくなり、他の地域の患者の送迎に影響が出かねないとして4つの医療機関が送迎を中止し、少なくとも18人の患者がサービスを利用できなくなっていることが分かりました。

中には、透析のために1日数千円の自己負担で入院せざるをえなくなった人がいるほか、家族が休日を取って送迎したケースもあるということです。

これについて、協議会の西本幸造会長は、「週に数回の人工透析は命に関わることで、国は事前に対策を考えられたのではないか」と話しています。

「自分たちは無視されているのでは」

咲洲地区の老人ホームに入所している傳寶健二さん(82)は、サミットの期間中、ふだん通院している大阪・住之江区のクリニックの送迎サービスを利用できなくなり、クリニックが手配した大阪・都島区の病院に入院することになりました。

傳寶さんは、「会場の周辺に住んでいるというだけでこんな目にあって納得できません。命に関わることなのに、自分たちが無視されているのではないかと思ってしまいます」と話していました。