明治30年代に撮影 フィルムのコマ80年ぶりに確認

明治30年代に撮影 フィルムのコマ80年ぶりに確認
日本映画の草創期に当たる明治30年代に作られた3つの作品のフィルムのコマが80年ぶりに確認され、国立映画アーカイブなどがウェブサイトで公開を始めました。東京の日本橋や浅草寺の様子が記録され、担当者は「当時の映画の技術に触れることができ、研究が進む第一歩となる」と指摘しています。
確認されたのは、日本で初めて映画を作ったとされる浅野四郎が、明治30年から32年ごろに撮影した「日本橋」「浅草観音」「奇術」という3つの作品のフィルムのコマです。

いずれも昭和14年に東京で展示されたあと、所在が分からなくなっていましたが、日本大学芸術学部の資料室で封筒に入った状態で見つかり、その存在が80年ぶりに確認されました。
残されているのは、それぞれ3コマほどですが、このうち「日本橋」には、今の石橋になる前の木製の日本橋と、鉄道馬車や大八車を引く人などの活気あふれる風景が映し出されています。

また、「浅草観音」のコマには、浅草寺を背景にずきんをかぶった女性やはとなどが映っていて、当時の人々の暮らしぶりがよく分かります。

国立映画アーカイブなどは「映像でみる明治の日本」というウェブサイトを27日に開設し、3つの作品のコマのほか、映像として現存する最も古い日本映画「紅葉狩」などを公開しています。
国立映画アーカイブの入江良郎主任研究員は「当時の映画の技術に触れることができ、映っている内容がすばらしいということも含めて、日本映画の研究が進む第一歩となると考えています」と話しています。