年金 提言から削除「給付水準低下」「自助努力促す」財政審

年金 提言から削除「給付水準低下」「自助努力促す」財政審
国の財政制度等審議会が予算編成に向けてまとめた提言の中で年金制度について「将来の年金の給付水準が想定よりも低くなる」ことや「自助努力を促していく」といった原案に盛り込まれていた文言が提言をまとめる段階で削除されていたことが分かりました。国の財政制度等審議会は19日、令和最初の予算編成に向けた提言を取りまとめ、麻生副総理兼財務大臣に提出しました。
今月6日の審議会で提示された、この提言の原案では、年金制度について「将来世代の基礎年金の給付水準が想定よりも低くなることが見込まれている」ことや「自助努力を促していく観点も重要だ」といった文言が盛り込まれていました。

しかし最終的に取りまとめた提言では、こうした文言が削除されていました。

老後の資産形成をめぐって金融庁の審議会が今月3日、「およそ2000万円必要になる」などとした報告書を公表しましたが、麻生副総理は著しい誤解や不安を与えるとして受け取らない考えを示しています。

文言が削除された背景には、一連の動きが影響した可能性もあります。

これについて財務省は「提言は審議会の起草委員が作成するもので、財務省が作成したものではない。どのような審議が行われたかは委員の自由な発言を確保するため明らかにしていない」としています。
衆議院の会派「社会保障を立て直す国民会議」の代表を務める野田・前総理大臣は、記者会見で「『参考にすべき点は、参考にする』ということを説明さえすれば、いいはずだ。伝統ある財政制度等審議会まで忖度をするようになったのは極めて残念で、本当にあしき傾向だ」と述べました。