台湾から沖縄へ 「丸木舟」で200キロ 3万年前の航海を検証

台湾から沖縄へ 「丸木舟」で200キロ 3万年前の航海を検証
およそ3万年前に人類がどうやって今の台湾から沖縄に渡ったか検証を進めてきた国立科学博物館などのグループが、丸木舟で黒潮を越えて200キロ余りをこぎ進む、これまでの集大成となる実験航海を行うことになり、担当者が意気込みを語りました。
国立科学博物館などのグループは、およそ3万年前の旧石器時代に人類が今の台湾から舟で黒潮を越えて沖縄の島々に移り住んだと考え、3年前には沖縄県の与那国島の沖合で「草の舟」を、そしておととしには台湾沖で「竹のいかだ」を使って、実験航海を行いました。

いずれの舟も黒潮に流されるなどして航行が困難になったことから、グループは丸木舟で海を渡った可能性を検証しようと、一連の実験の集大成として、当時の道具で作った杉の丸木舟による最後の実験航海を行うことになりました。

18日の会見で、グループの代表を務める国立科学博物館の海部陽介さんは、丸木舟には男女5人が乗り、今月25日以降、波の穏やかな日を待って台湾東岸を出航し、200キロ余り離れた与那国島を目指すと説明しました。

順調に進めば、出航から40時間ほどで到達できる見通しだということです。

一方、丸木舟はスピードが出るものの転覆しやすい弱点があり、バランスを保ちながら長時間にわたって舟をこぎ続ける技術と体力が課題だとしています。

海部さんは「舟で海に出るという原始的なチャレンジがいかに難しいかが分かってきて、これこそがプロジェクトの意義だと思っています。達成できる可能性は十分にあると思っています」と意気込みを語りました。