香港のデモ 過去最多の200万人参加と主催者側が発表

香港のデモ 過去最多の200万人参加と主催者側が発表
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香港で、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正案をめぐって、16日再び、大規模なデモが行われ、主催者は、過去最大規模の200万人近い市民が参加したと発表しました。これを受けて、香港政府トップの林鄭月娥行政長官は声明を出し、市民に陳謝しました。
香港では、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正案をめぐり、市民の抗議活動が相次ぎ、多くのけが人が出たことなどから、香港政府は15日、条例の改正案の審議を期限を定めず延期すると発表しました。

これに対し、民主派の団体は、あくまでも改正案の撤回を求めて16日、デモを呼びかけました。

デモは、夜になっても中心部の幹線道路を埋め尽くすほど大勢の人が参加し、主催者は、今月9日のおよそ2倍にあたる、200万人近い市民が参加したと発表しました。

香港の人口は、およそ750万人で、デモには香港に住む、およそ4人に1人が参加した計算になります。

香港では、中国に返還される前の1989年5月28日に、中国の民主化を求めて北京の天安門広場に集まった多くの学生などを支援しようと、主催者の発表で150万人が参加したデモが行われていて、今回はこれを上回る規模となりました。

デモを受けて、林鄭月娥行政長官は16日夜、声明を出し、「政府の対応が不十分だったために香港社会に大きな矛盾と争いを生み、多くの市民に失望と悲しみを与えたことに行政長官として市民におわびする」と陳謝しました。

香港政府は改正案の審議の延期に加え、トップが陳謝に追い込まれた形です。

デモの参加者の一部は、中心部の幹線道路で夜を明かし、道路は朝になっても車が通行できない状態で、週明けの市民生活に影響が出ることも懸念されています。

米国務長官 香港を注視

アメリカのポンペイオ国務長官はテレビ番組「FOXニュース・サンデー」に16日出演し、香港で再び大規模なデモが行われたことを受けて、「トランプ大統領は大阪で開かれるG20サミットで中国の習近平国家主席と会う機会がある。香港の問題もきっと話し合うことになるはずだ」と述べました。

そのうえでポンペイオ長官は、「香港の人たちが重んじていることについて声を上げているのを注視している」と述べ、香港政府の対応などを注視する考えを示しました。

香港の条例の改正案についてアメリカ政府は、香港にいるアメリカ人も、場合によっては中国に移送されることになりかねないと懸念を強めていて、トランプ大統領も早期に解決する必要があるという考えを示しています。