米財務長官「米中首脳会談で合意なければ追加関税を拡大」

米財務長官「米中首脳会談で合意なければ追加関税を拡大」
アメリカのムニューシン財務長官は、米中の貿易をめぐる対立について、トランプ大統領が意欲を示す今月下旬の習近平国家主席との首脳会談で中身のある合意に達しなければ、追加関税の対象はほぼすべての輸入品に拡大されるとして、中国に譲歩を迫りました。
ムニューシン財務長官は、福岡市で8日開幕したG20の財務相・中央銀行総裁会議に合わせて、中国人民銀行の易綱総裁と会談する予定です。

これに先立って両者は、8日のG20の会議の合間に笑顔でことばを交わしていました。米中の貿易問題の交渉にあたる主要なメンバーが会うのは、ほぼ1か月ぶりです。

ムニューシン長官は今後の会談について、記者団に「中国の為替の問題については意見を交わすが、これは米中の貿易交渉ではない」と述べ、貿易問題で具体的な進展は見込んでいないという見方を示しました。

そのうえで、今月下旬のG20大阪サミットに合わせて、トランプ大統領が意欲を示す習近平国家主席との首脳会談については「知的財産権の保護など、中身のある合意に達しなければ中国からの輸入品にさらに関税を課す」と述べ、追加関税の対象はほぼすべての輸入品に拡大されるとして、中国に改めて譲歩を迫りました。

一方、ムニューシン長官は、これまで日本に対し、日米が交渉している貿易協定に意図的に通貨安へ誘導するのを禁止する「為替条項」を盛り込むよう求めてきましたが、貿易担当者どうしの交渉を見守るとして、麻生副総理兼財務大臣と予定している今回の会談では、議論する考えはないと述べました。