陸上世界選手権 マラソン代表発表 男子は川内 女子は谷本ら

陸上世界選手権 マラソン代表発表 男子は川内 女子は谷本ら
ことし秋に行われる陸上の世界選手権のマラソンの代表選手が発表され、「公務員ランナー」からことし4月にプロに転向した川内優輝選手などが同じ時期に行われる東京オリンピックの代表選考レースの出場を見送り世界選手権に出場することになりました。
これは日本陸上競技連盟が28日、都内で記者会見を開き発表しました。

マラソンの代表は男女3人ずつです。

男子は、川内選手に加え、二岡康平選手、山岸宏貴選手です。

また女子は、谷本観月選手、池満綾乃選手、中野円花選手の3人です。

マラソンは、東京オリンピックの代表選考レース、MGC=「マラソングランドチャンピオンシップ」が世界選手権開幕前の9月15日に開かれるため、出場権を獲得した選手にMGC出場を見送って世界選手権を目指すかどうか、選択が求められていました。

今回の世界選手権の代表は川内選手を含めていずれもMGCの出場権を持つ6人で、来年行われる最後の1枠を決めるレースの結果次第では東京オリンピックへの道は残されていますが、「派遣設定記録」が男子では日本記録更新など極めて高いレベルに設定されていることもあり、オリンピック出場は険しい道となります。

MGCの出場を見送り世界選手権を選択したことについて、川内選手は過去に3回出場し入賞を果たしていない世界選手権への強いこだわりを理由の1つに挙げたほか、日本陸連によりますと、日本代表として世界の舞台で戦う経験を優先させたいとした選手もいたということです。

50キロ競歩の代表は

また、28日は50キロ競歩の代表も発表され、男子では選考大会の成績で代表に内定していた選手が正式に代表に選ばれました。

男子の代表は、去年のアジア大会、金メダルの勝木隼人選手、前の日本記録保持者の野田明宏選手、先月の大会で日本新記録をマークし、20キロでも世界記録を持つ鈴木雄介選手の3人です。

また、女子は50キロと20キロで日本記録を持つ渕瀬真寿美選手が代表に決まりました。

9月にも代表内定へ

日本陸連は28日、都内で理事会を開き、ことし9月にカタールで開幕する世界選手権での成績をもとにした東京オリンピックの代表選考基準について協議しました。

この中でマラソンと競歩を除くトラック種目とフィールド種目は、世界選手権で日本勢最上位のメダルを獲得し東京オリンピックの参加標準記録を満たした選手を代表に内定することを決めました。

世界選手権終了までに記録を満たしていない場合は、来年6月の日本選手権終了までに参加標準記録を突破すれば代表に内定します。

前回のリオデジャネイロ大会では、前年の世界選手権で入賞となる8位以内に入った最上位選手を内定とする基準を設けていましたが、東京大会に向けて国際陸上競技連盟が設定した参加標準記録がすべての種目で厳しくなったため、よりハードルが高くなりました。

このほか競歩は参加標準記録に関係なく世界選手権でメダルを獲得した最上位の選手が代表に内定します。代表選考レースを実施するマラソンに続き、そのほかの種目でも早ければことし9月に東京オリンピックの代表が内定することになります。

川内「プロとして入賞果たしたい」

世界選手権4回目の出場となる川内優輝選手は、「プロとしてのスタートを切る大会になるが、ドーハまでの道筋はすでにしっかりとできている」と話しました。

そのうえで、東京オリンピックの代表選考レース、MGC=「マラソングランドチャンピオンシップ」ではなく世界選手権を選んだ理由については、「東京オリンピックはスタート時間が遅かったので自分が戦える可能性は少ないと感じていたし、世界選手権のスタート時間が深夜と発表された時点でそこに懸けようと思った。前回のロンドン大会の時に市民ランナーとして果たせなかった入賞を今度はプロとして果たさないといけない」と話しました。