詐欺グループ タイ渡航前にフィリピンでも詐欺の電話かけたか

詐欺グループ タイ渡航前にフィリピンでも詐欺の電話かけたか
タイで日本の振り込め詐欺グループの拠点が摘発され、詐欺の疑いで逮捕された日本人15人のうち少なくとも7人が、タイに渡る前、フィリピンのセブ島でも詐欺の電話をかけていた疑いがあることが、捜査関係者などへの取材でわかりました。警視庁は、海外で拠点を転々とさせるなど、組織力がある暴力団が関与しているとみて捜査しています。
ことし3月、タイ中部のパタヤで日本の振り込め詐欺グループの拠点が摘発され、24日に移送された22歳から54歳の日本人の男15人が、福井市の女性から電子マネー30万円をだまし取ったとして、警視庁に詐欺の疑いで逮捕されました。

詐欺の電話をかける際のタイでの拠点となった住宅は、ことし1月に借りられていましたが、その後の調べで、逮捕された15人のうち少なくとも7人が、タイに渡る前にフィリピンのセブ島に滞在し、同様に詐欺の電話をかけていた疑いがあることが捜査関係者などへの取材でわかりました。

また、現地の警察などによりますと、一部はラオスに入国していた記録もあったということです。

タイの住宅を借りる際には、逮捕された15人以外の日本人の男らが手続きに訪れていて、警視庁は、海外で拠点を転々とさせるなど、組織力がある暴力団が関与しているとみてグループの実態解明を進めることにしています。

広がる海外拠点東南アジアへ

警視庁は、去年、捜査員およそ290人からなる特殊詐欺対策プロジェクトを発足し、詐欺グループの摘発を強化してきました。

特に、詐欺の電話をかける拠点の摘発には力を入れていて、去年1年間で30か所余りの拠点を摘発しました。

警視庁によりますと、拠点は詐欺グループの間では「ハコ」と呼ばれていて、一般的には、マンションやオフィスビルの1室を借りるケースが多いですが、最近では、民泊施設の部屋や別荘地のコテージ、それにキャンピングカーなど、次々に新しい「ハコ」を取り入れ、摘発を逃れようとしています。

こうした中、新たに進んでいるのが今回の事件ように海外に拠点を置くケースです。

日本国内よりも捜査が届きにくいことが理由で、捜査関係者によりますと、中国で確認されたケースはありましたが、ここ数年、中国の公安当局が摘発に力を入れているため、最近はタイやフィリピンなどの東南アジアに拠点を設けているとみられています。

今回逮捕された詐欺グループも、捜査関係者によりますと、15人のうち少なくとも7人が、タイに渡る前、フィリピンでも詐欺の電話をかけていたとみられ、警視庁が実態解明を進めています。