中1少年少女殺害 被告が控訴取り下げ死刑確定 大阪

中1少年少女殺害 被告が控訴取り下げ死刑確定 大阪
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4年前、大阪寝屋川の中学1年生の少年と少女を殺害したとして去年、1審で死刑を言い渡された49歳の男が、21日までに控訴を取り下げ、死刑が確定しました。
山田浩二被告(49)は、平成27年8月、大阪寝屋川の中学1年生、星野凌斗さん(12)と平田奈津美さん(13)の2人を殺害したとして殺人の罪に問われました。

去年、大阪地方裁判所で行われた裁判員裁判で山田被告は、星野さんは急な体調不良が原因で死亡したと説明し、平田さんは自分が死なせたものの殺意はなかったと主張しました。

判決で裁判所は、被告の主張は信用できないとしたうえで「子ども2人の命を次々と奪い去り、うそを繰り返す被告に死刑を回避する事情は見当たらない」と指摘して、検察の求刑どおり死刑を言い渡しました。

山田被告は判決を不服として控訴していましたが、大阪高等裁判所によりますと今月18日に本人から控訴の取り下げを求める書面が提出され、受理したということです。

これにより山田被告の死刑が確定しました。

「家族は想像を絶する深い悲しみの日々」

山田被告の死刑が確定したことについて、星野凌斗さんの母親の代理人を務める奥村昌裕弁護士は、母親本人はコメントできる状態ではないとしたうえで「被告が控訴を取り下げたからといって、星野君が帰ってくるわけではない。ご家族は、想像を絶する深い悲しみの中で生活を送っているので、そっとしておいていただきたい」と話しています。

事件や裁判の経緯

4年前の8月、大阪寝屋川市の中学1年生、星野凌斗さん(12)と平田奈津美さん(13)が遺体で見つかりました。まもなく山田浩二被告(49)が逮捕されましたが取り調べに黙秘。検察は犯行の動機や詳しい経緯を解明できないまま殺人の罪で起訴しました。

山田被告は去年、裁判員裁判を前に拘置所で取材に応じ、2人が亡くなったことについて自分に責任があると話し、裁判で遺族に謝罪する意向を示しました。

そして始まった裁判。初公判では裁判長が制止するのを無視して突然、遺族にむかって土下座。そして事件の真相だとする話を展開しました。星野さんについては「突然の体調不良で亡くなった」と説明して無罪を主張。平田さんについては自分が死なせたことを認めたものの「殺意はなかった」と主張しました。

亡くなった2人の母親も法廷に立ち「被告の謝罪はパフォーマンスにしか思えず、心に届きません」「絶対に許すつもりはありません。死刑判決を強く、強く望みます」などと声を詰まらせながら訴えました。

そして迎えた判決。裁判所は「被告の話は重要な部分が虚偽で信用できない」と指摘しました。そして「夢や幸せを追い求める未来を永遠に絶たれた2人の遺族が極刑を求める中、うその供述を繰り返す被告の更生は難しく、死刑を回避する事情はみあたらない」として検察の求刑どおり死刑を言い渡しました。

山田被告は判決の直前にも取材に応じていました。この中で「死人に口なしと言われてもしかたないが、裁判は真実を述べる場所だ」としてうそは言っていないと強調。判決については「通過点にすぎない」と述べていて、そのことばどおり判決の12日後に控訴していました。