米大統領選 NYデブラシオ市長が立候補表明

来年のアメリカ大統領選挙に向けて、民主党の有力政治家であるニューヨークのデブラシオ市長が立候補を表明しました。民主党の候補者指名争いに名乗りを上げたのはこれで23人となりました。
ニューヨークのデブラシオ市長は16日、インターネット上に動画を投稿し、来年のアメリカ大統領選挙に立候補することを表明しました。

デブラシオ氏は2013年に市長に当選して現在2期目で、就学前教育の拡充や最低賃金の引き上げなどに取り組み、トランプ政権の不法移民対策には強く反発してきました。

公開した動画で、デブラシオ氏は、市長としての実績を強調したうえで、「アメリカの多くの人々が行き詰まり、後退していると感じているのに、裕福な人はさらに裕福になっている。トランプ大統領の再選を阻止し、労働者を最優先にしなければならない」と述べて、民主党の伝統的な支持層とされる労働者を重視していくと訴えています。

来年の大統領選挙に向けた民主党の指名争いに名乗りを上げたのはこれで23人となり、一層混戦となりそうです。

各種の世論調査では、オバマ政権で副大統領を務めたバイデン氏が最も高い支持を集めているほか、前回の選挙でクリントン氏と最後まで候補者指名を争ったサンダース氏が続いています。

「移民が国の基盤をつくる」

デブラシオ市長は大統領選挙への立候補を表明したあと、自由の女神像の近くに新たに開館した「自由の女神像博物館」の完成記念式典に出席しました。

この中で、デブラシオ市長は、移民を迎えてきた自由の女神像を引き合いに「移民が国の基盤をつくり、結束してきたというアメリカのアイデンティティがいま危機に立たされている。移民はわれわれを分断するものではなく、特徴付けるものだ。希望と結束、それに相互理解を象徴する自由の女神がいま必要だ」と述べ、アメリカ社会が分断されている状況を変える必要性を訴え、トランプ政権に対抗する姿勢を示しました。

トランプ大統領「最もひどい市長」

デブラシオ氏の立候補表明について、トランプ大統領は早速、ツイッターに、「デブラシオ氏はアメリカで最もひどい市長だとみなされている。税金と犯罪を増やしたいなら支持すればいい。ニューヨークは彼のことを嫌っている」と投稿して、けん制しました。