就活生が支持したインターンシップ その内容は?

就活生が支持したインターンシップ その内容は?
売手市場で早期化する就職活動では「3年生の夏休みは、インターンシップ」という流れが定着しつつあります。重要なポジションとなりつつあるインターンシップですが、学生に魅力的な内容とはどんな取り組みなのでしょうか。
取材したのは、13日、東京で開催された「学生が選ぶインターンシップアワード」の授賞式です。今年が2回目、大手就職情報サイトのマイナビが運営し、経済産業省などが後援しています。

選考方法は以下の通りです。
223社、287のプログラムの応募について、
(1)インターンに参加した2789人の学生のアンケート
(2)学生代表80人のグループワークでの評価
(3)選考委員の評価
で決まります。

その結果、以下6社のインターンシップが優秀賞に選ばれました。
・あいおいニッセイ同和損害保険
・旭建設
・昭栄美術
・力の源ホールディングス
・ボッシュ
・三菱電機

どんな内容なのでしょうか。

あいおいニッセイ同和損害保険のインターンは「BOSSのカバン持ち」。5日間のプログラムのうち、3日目と4日目は営業所の管理職のカバン持ちをしながら現場を見て回ります。

飛び込み営業など「ありのまま」見せることで、ギャップをなくそうとしているとのことでした。

「学業最優先」個別対応が好評

千葉県の建設会社、旭建設は、全社員96人中40人がインターンシップに携わる全社挙げての取り組み。学生が10日間で体験するのは、工事現場の施工管理です。

10日間という日程ですが「学業最優先」を掲げ、日程が合わない人には別日を用意するなど個別対応が好評だったそうです。
さらに、学生の実習日誌を複数の社員で読み込み、丁寧に添削しているそうです。

大賞は「きめ細かいプログラム」

授賞式では、この6つの社から大賞が選ばれ、受賞したのは、大手電機メーカーの三菱電機でした。インターンシップを始めた約20年前から少しずつブラッシュアップして今に至るというプログラムは、きめ細かさが特徴です。
今回受賞したのは理系学生のための実習型インターンシップで、全国34拠点、247テーマを設定。学生の専攻や知識にあわせて一部署にひとりずつ配属され、開発など実際の業務に近い体験ができます。
また、マッチングを重視し、これらのプログラムの情報をWEBサイトですべて公開。「必須スペック:熱システムの実験・解析の専門知識を有する方」など、学生の技能や興味に合わせて、どんな体験ができるか、イメージしやすくなっています。

受賞した各社の取り組みには、いずれも“本気度”が感じられます。

「質を上げること 求められてきている」

インターンシップアワード事務局長でマイナビの松井徹哉さんは、「2,3年くらい前は、企業側も”何かやらないと”ととりあえずインターンシップを始めるという感じでしたが、学生の方の目が肥えてきて、質を上げていくことが求められてきている」と話していました。

さらに、「座学ではなく実際に仕事に携わることができる、フィードバックがもらえる、若手だけでなくいろいろな立場の社員とコミュニケーションできる、といったものが評価が高かったです。その企業ならではのオリジナリティも求められ、手間暇はかかりますが、学生の認知度や就業意欲の向上につながるので、採用に悩む企業ほど効果が見込めると思います」(松井さん)

学生に企業を理解をしてもらい、ギャップをなくす効果が期待できるインターンシップ。職場に学生を迎え入れ、リアルな就業体験をしてもらうには、会社が本腰を入れ、組織全体で取り組むことが欠かせないといえそうです。