研究不正で東洋英和女学院元院長の著書を絶版・回収

研究不正で東洋英和女学院元院長の著書を絶版・回収
東洋英和女学院の深井智朗元院長の著書にねつ造などの不正行為があったと大学の調査委員会が結論づけたことを受けて、問題の著書を出版していた岩波書店は、この本を絶版し回収することを決めました。
東洋英和女学院の深井智朗元院長が平成24年に出版した、ドイツ宗教学の専門書『ヴァイマールの聖なる政治的精神』について、大学の調査委員会は、実在しない神学者とこの人物が書いたとする論文をねつ造したほか、別の研究者の論文を盗用する不正行為があったと結論づけました。

この著書を出版していた岩波書店は、大学の調査が始まった去年10月に出品停止にする措置を取りましたが、報告結果が今月10日に公表されたことを受けて、13日、この本を絶版とし回収することを決めました。

すでにこの本を購入している人からは送料を負担して回収し、代金を返金することにしています。

また、4年前に雑誌『図書』で紹介した深井元院長の論考が根拠のない資料をもとにしていたと判断されたことを受け、今月末に発行する6月号に問題の経緯とおわびの文章を掲載するということです。

岩波書店は「読者の皆様のご信頼を著しく損なうこととなり、また多大なご迷惑をおかけいたしましたことを、哀心よりおわび申し上げます」としています。

深井元院長は今月10日に学院から懲戒解雇処分を受けています。