イスラエル軍とイスラム原理主義組織が衝突 1歳児巻き添えに

イスラエル軍とイスラム原理主義組織が衝突 1歳児巻き添えに
k10011905791_201905050507_201905050507.mp4
パレスチナのガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスが4日、イスラエル領内に向けてロケット弾を200発以上発射したのに対し、イスラエル軍が反撃に乗り出して激しい空爆を行うなどし、巻き添えになったパレスチナ人の1歳の赤ちゃんが死亡するなど緊張が高まっています。
パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは4日、ロケット弾を合わせて200発以上イスラエル領内に向けて発射し、多くは迎撃ミサイルで撃ち落とされましたが、80歳の女性が大けがをしました。

ハマス側は、イスラエル軍がこの前日の3日にパレスチナ人による抗議デモに実弾を発砲をするなどし、4人が死亡したことへの報復だとする声明を出しました。

一方、イスラエル軍は直ちに反撃に乗り出し、ガザ地区にあるハマスの武器庫など軍事施設合わせて70か所を戦闘機で激しく空爆したり戦車で砲撃したりし、地元の医療機関によりますと、巻き添えになったパレスチナ人の1歳の女の赤ちゃんが亡くなったほか、ハマス側の戦闘員1人が死亡しました。

イスラエルの商業都市テルアビブでは、国をあげて誘致したヨーロッパ最大級の音楽イベント「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」が今月中旬に開催される予定で、ハマス側はこのイベントをロケット弾による攻撃で妨害すると警告しており、双方の衝突が激化する事態も懸念されています。

米国務省 ハマスを強く非難

アメリカ国務省のオータガス報道官は4日、声明を発表し、「アメリカはイスラム原理主義組織ハマスによる、イスラエルの無実の市民に対するロケット弾攻撃を強く非難する。この暴挙の責任者たちには直ちに侵略をやめるよう求める」として、ハマスを強く非難しました。

そのうえで、「われわれはイスラエルとともにあり、このような嫌悪すべき攻撃に対するイスラエルの自衛権を完全に支持する」としてイスラエル軍による反撃に全面的な理解を示しました。

トルコ大統領と外相が批判

イスラエル軍によるガザ地区への空爆では、トルコの政府系通信社のアナトリア通信の事務所が入る建物も被害を受け、トルコのエルドアン大統領は4日、「この攻撃を強く非難する。トルコとアナトリア通信はこうした攻撃を受けてもパレスチナに対するイスラエルのテロと弾圧を世界に向けて批判し続ける」とツイッターに投稿しました。

またトルコのチャウシュオール外相は「とどまることを知らないイスラエルによる侵略の新たな一例だ。無実の人々への暴力は人道に対する罪だ」とツイッターに投稿し、トルコ政府は強く反発しています。