平成最後に何してる?

平成最後に何してる?
平成の思い出にルーズソックスを買った元ギャルに、「元号越しそば」を食べる若者、さらに大掃除にいそしむ人たちも。それぞれの、“平成最後”です。
(ネットワーク報道部記者 牧本真由美 田隈佑紀 國仲真一郎)

ハチ公前では

平成31年4月30日のお昼頃。渋谷駅のハチ公前は、いつもどおり、たくさんの人が誰かを待っていました。

話を聞くとほとんどの人は「平成の最後の日だからといって特別なことはしません」との答え。
そんな中、「平成最後の日ー!」と何度も叫ぶ声が聞こえて、近寄ると10歳の男の子2人とお母さんがハチ公の像の前で記念写真を撮っていました。子どもたちは元号がかわることに興奮している様子で、「令和になったら勉強いっぱいする」や「知らないところに行ってみたい」などと令和の夢を語ってくれました。

平成生まれの女子高校生も仲間を待っていました。きょうは、一緒に勉強する予定だそうです。「こんな日に勉強?」と聞いてみると、「令和の新しい人たちに“これだから平成生まれはダメなんだ”と言われないように頑張ります」

平成のギャルに戻る!

続いて足を運んだのは、道玄坂の大型ディスカウントストア。

25歳前後という女性3人組が、ルーズソックスや、シャツ、カーディガンを買っていました
「平成最後の日なので、昔やってたギャルの格好をしてマルキュー行って、プリクラ撮りたいなと」
平成が終わることについて尋ねると、「めっちゃ寂しい。時代が変わってババアになっちゃう感じ」だって。

平成記念にプリクラ

元ギャルたちの連絡先を聞き忘れた記者。だったらあそこで会えるかもと向かったのは、平成に生まれ、大ブームを起こした「プリクラ」の専門店。若い女の子たちが行列を作っていました。
話を聞いたのは中学2年生の女の子3人組。「平成」「令和」と書かれた紙とともにプリクラを撮っていました
「平成最後の授業の日は、みんな学校にカメラを持ってきて記念写真撮ってました。令和初日のときも同じようにすると思います」
繰り返し記念写真を撮る今の若者たち。ネット上でも「#平成最後のプリクラ」という投稿が相次いでいます。

ちなみに元ギャルの3人組に再会することはできませんでした。

マスクをとった男性は!?

記者が小学生だった昭和から平成にかわる時、社会全体が暗かったことを覚えています。お祭りや店のセールが中止になったり、テレビ番組で明るい話題が取りやめになったりするなど「自粛」一色。

それから比べると、今回は明るいお祝いムードです。先ほどのディスカウントストアでも改元グッズが人気で、「ありがとう平成」や「令和」と書かれたTシャツが売られていました。

購入した男性に話を聞くと、5月1日の友人の誕生日のプレゼントで面白がってもらう「ネタ」として買ったそうです。写真撮影をお願いしたところ、快諾してくれたこの男性。マスクとメガネを外すと、なんとお笑い芸人「はんにゃ」の金田哲さんでした!

前回の改元の際はお笑い番組も放送が中止になるほどでしたが、今回は「笑いのネタ」にもできる明るい改元なんだと改めて感じました。

外国人にはどう見える?

「平成最後の日」で盛り上がっている感のある日本社会。日本に来ている外国人にはどのように映っているのでしょう?
「天皇がかわることはきょう知りました。アメリカの新聞で読んだこともないですし、正直あまり関心はありません」(アメリカ出身・観光客)
でも、こんな声もありました。
「チリには『天皇』のような存在がいないので、それに基づいた元号の存在も含めて、おもしろい習慣だと思います」(チリ出身・観光客)

「日ごろ休まない日本人でも10連休にしてしまうくらい、天皇という存在が日本にとって大きいものなのだと感じました。この伝統は続けてほしいと思っています」(オーストラリア出身・IT企業勤務)

大みそかみたい!

一方、ネット上で目立つのは…。
「平成最後のきょうはなんか大みそかみたいね」

「平成最後の日が完全に大みそか扱いなので『いっそ行く年来る年でもやればいいのに』と冗談を言っていたらTVの番組表に『行く時代来る時代』があったでござる。NHKおい」

元号越しそばも

そうなるとこんなつぶやきも。
「年越しそばならぬ元号そば?」

「年越しそば!!ではなく元号そば食べようと思ってますw」
年越しに「健康長寿」などの縁起をかついで食べるそば。平成最後にどんな願いを込めて食べているのかを知りたいと渋谷のそば屋に行ってみました。
出会ったのは20代の男女。「元号越しそばを食べました!平成のとり年生まれなので鶏肉入りです」と写真を見せてくれました。元号越えを友人とも楽しもうと写真をネットに投稿したそうです。

女性は「平成最後は嫌なことがあってたくさん悩みました。令和は明るく生きれるようにと願っています」と話していました。
店内は、席がほとんど埋まるほど。
「元号越しでそばを食べる人がいるとはまったく意識していなかったので驚きました」(店主)

大掃除も

大掃除をしていた人も結構いるようです。
「今日はなんかテンション的に大みそかみたいで大掃除したくなる感じだな~」

「平成最後の大掃除してます笑 新たな時代に汚部屋はよろしくないね!」
また、「平成最後の大掃除中。部屋の中がエライこっちゃ!」「この有様で、早くも心が折れて投げ出してしまいたい…」と悪戦苦闘する人も。
こうした中、「部屋掃除をしてたら出てきた平成の残骸…」というツイートと共に6台ものガラケーの写真を投稿していた方に取材することができました。30代の会社員の女性「みん」さんです。
部屋から出てきた携帯にどんな思い出があるか聞いてみると…。

「1台目(写真左上)は高校進学の時に父親に買ってもらったもので、まだカメラもついていませんでした。4台目は買ってすぐ水没させて買い替えたなぁとか」と、それぞれに思い出深いそうですが、何より、当時と今では携帯電話の使われ方が違うと言います。
「当時の携帯はあくまで知ってる人との連絡ツールだったりしたものが、今の携帯は知らない人とも繋がるツールだったり、自己表現をするツールになってたり、携帯そのものの使い方がこの時とは大きく変わったなぁとしみじみ思います」
最後に平成への思いと令和への願いを聞きました。
「平成は不景気・デフレ・災害と昭和後期を青春として過ごしてきた方たちからすると大変な時代だったんだと思いますが、日本として大きな戦争もなく、こうやって些細な日常を大事に過ごせてきたのはありがたいことだなぁと思います。次の令和も、私も、そして人々の些細な日常が続いていく平和な時代であることを願っています」
あなたは平成の最後をどう過ごしましたか?