安保理 北朝鮮への制裁維持で一致 欧米と中ロで立場違いも

安保理 北朝鮮への制裁維持で一致 欧米と中ロで立場違いも
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国連の安全保障理事会は北朝鮮の制裁違反を調べる専門家の任期を更新する決議を全会一致で採択し、制裁の維持で結束を示しました。ただ、制裁に重きを置く欧米と市民生活への影響を懸念する中国、ロシアとの立場の違いは依然として埋まらず、制裁の実効性が今後も問われそうです。
国連の安保理は10日、制裁違反を調べる独立した専門家の任期を1年間更新する決議を全会一致で採択しました。

採択後に各国が発言し、アメリカの代表は「年間、数億ドルの資金を不正に入手する北朝鮮のサイバー攻撃に国際社会はもろい」と述べるなど、欧米諸国からは、制裁をかいくぐろうとする北朝鮮への対応を強化すべきだという意見が出されました。

一方、中国の代表は「制裁が人道支援に悪影響をもたらしてはならない」と訴え、ロシアの代表も「市民生活への影響を調査する措置で合意できることを期待する」などと述べるなど制裁がもたらすマイナス面に懸念を示しました。

この決議案は当初、制裁の市民生活などへの影響について調査を求める中ロとアメリカが対立し、採決が延期されていました。

中ロが要求を取り下げたため安保理は制裁の維持で結束を示しましたが、欧米と、中国、ロシアとの立場の違いは依然として埋まらず、制裁の実効性が今後も問われそうです。