南海トラフ 探査船「ちきゅう」採取した岩石など公開

南海トラフ 探査船「ちきゅう」採取した岩石など公開
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南海トラフの巨大地震の発生が予測されるプレート境界がある、和歌山県沖の海底を掘削していた探査船「ちきゅう」が帰港し、9日、採取した岩石などが公開されました。研究グループでは今後、詳しく分析して地震発生のメカニズムを解明したいとしています。
海洋研究開発機構などの研究グループは去年10月から探査船「ちきゅう」で和歌山県沖の海底の掘削調査を行い、船は今月1日、母港の静岡市の清水港に戻りました。

そして9日、船内で採取した岩石の一部などが公開され、報告会が行われました。

今回は地震の発生が予測されるプレート境界がある海底の下、およそ5200メートルまで掘る予定でしたが、穴が崩れるなどしたため、掘削はおよそ3200メートルまで行いました。

そして掘った穴の形状を分析したところ、海底の下3000メートル付近ではその下のプレートの動く向きとは異なる方向に力が加わっていることが分かったということです。

研究グループによりますと、これまではプレートと同じ方向に力が加わっていると考えられていたということで、今後、さらに詳しく分析するとしています。

今回の調査で12年前から続いた和歌山県沖での一連の掘削調査は終わりとなります。

海洋研究開発機構の倉本真一研究プラットフォーム運用開発部門長は「調べた海底の部分はプレートと同じ方向に力がはたらくと考えられていたが、今回は別の結果となった。さらに深い場所では力の向きが変わっている可能性もあり、今後、採取した岩石などを詳しく分析して地震発生のメカニズムの解明につなげたい」と話しています。