大阪市長選 前大阪府知事の松井氏が初当選

大阪市長選 前大阪府知事の松井氏が初当選
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いわゆる「大阪都構想」の是非などをめぐって新人2人の争いとなった大阪市長選挙は、大阪維新の会の新人で前の大阪府知事の松井一郎氏が、自民党などが推薦した候補を破って初めての当選を果たしました。
大阪市長選挙の結果です。

▽松井一郎(大阪維新の会・新)当選 66万819票
▽柳本顕(無所属・新)47万6351票

大阪維新の会の新人で前の大阪府知事の松井氏が、自民党と公明党大阪府本部が推薦し、国民民主党大阪府連が支持する元大阪市議会議員の柳本氏を抑え、初めての当選を果たしました。

松井氏は大阪府出身で55歳。大阪府議会議員などを経て、平成23年と27年の大阪府知事選挙に連続で当選しましたが、いわゆる「大阪都構想」の実現に向けて改めて民意の後押しを得たいとして、先月、大阪市長だった吉村洋文氏とともに辞職し、入れ代わって市長選挙に立候補しました。

選挙戦で、松井氏は、知事在任中に、府と市の研究所や、大学の運営法人の統合など、二重行政の解消に取り組んだ実績を強調するとともに、大阪のさらなる発展のためには府と市が一体となって成長戦略に取り組むことが必要だとして、「都構想」の実現を訴えました。

そして、みずからが代表を務める大阪維新の会の支持層を固めたほか、支持政党を持たない無党派層や、柳本氏を推薦した自民党の支持層からも一定の支持を集め、初めての当選を果たしました。

今回の大阪市長選挙の投票率は52.70%で、4年前の選挙に比べて2.19ポイント高くなりました。

松井氏「大阪都構想 丁寧に議論し最終的には住民に判断」

松井氏は記者会見で、「大阪府と大阪市が一体で、二重行政をなくしていくことに対して、大勢の人たちから『大阪を住みやすい街にするように』という判断をいただいたと思う。大勢の思いを受け止めて、謙虚な心で、これから市政運営にあたっていきたい」と述べました。

また松井氏は「大阪都構想については、大阪府議会議員選挙と大阪市議会議員選挙の結果が出なければ、どう進めていくか、はっきり申し上げることはできない。しかし、都構想に反対する声もあったのは事実なので、反対の意見も聞きながら丁寧に進めていきたい。今回の選挙で、市民はまだ都構想の中身を理解していないという声が多かったので、丁寧に議論したうえで、最終的には住民に判断していただきたい」と述べました。

柳本氏「自分の力不足と感じている」

大阪市長選挙で敗れた柳本顕氏は午後8時すぎからの記者会見で、「皆様のご期待に添えない結果となり、申し訳なく思う。自分の力不足と感じている。今回の選挙に対して大阪市を守り抜くため皆さんと戦えたことには感謝している」と述べました。

そして都構想については「都構想は大きな争点にすべきではないと思っていたが、それを十分に訴えられなかった。都構想賛成の方が当選したことは真摯(しんし)に受け止めるが、都構想の中身についての議論は深まったとは思えない」と述べました。

そのうえで今回の選挙を振り返り、「相手が仕掛けた選挙で、立候補の時点で不利なことはわかっていた。それでもこの戦いに臨んだことは一点も悔いない。退路を断ってこの選挙に臨んだので、政治家・柳本顕は息絶えた」と述べました。