動物園でチンパンジーが逃走 1時間後に捕獲 宮崎

動物園でチンパンジーが逃走 1時間後に捕獲 宮崎
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4日午後、宮崎市の動物園で、チンパンジー1頭が新しくオープンしたばかりの飼育施設から逃げ出しましたが、およそ1時間後に園内で捕獲され、けが人はいませんでした。
4日午後3時半ごろ、宮崎市フェニックス自然動物園でオスのチンパンジー1頭が飼育施設から逃げ出しました。

逃げ出したのは「ゲンキ」という名前の31歳のオスで、園内を動き回りましたが、職員が麻酔で眠らせておよそ1時間後に捕獲しました。

当時、園内は親子連れなどでにぎわっていましたが、職員の誘導でレストランなどの建物の中に避難し、けがをした人はいないということです。

この動物園は日本で2番目に多い14頭のチンパンジーを飼育していて、先月24日に動物本来の能力や行動を見ることができる新しい飼育施設がオープンしたばかりでした。

ゲンキは、ふだんは穏やかな性格で、逃げ出したあと体がぬれていたことが目撃されているから、動物園は、おりの代わりに設けられた幅6メートル、深さ1.2メートルの、水が張られた堀を越えて逃げ出したとみています。

宮崎市フェニックス自然動物園の竹田正人副園長は「泳げないチンパンジーが堀を渡ることは想定しておらず、来園者に不安を与えて申し訳ありませんでした」と話しています。

チンパンジー トラやワニと同じ「特定動物」

チンパンジーは、人に危害を加えるおそれがあるとして、トラやワニと同じように環境省が「特定動物」に指定しています。

チンパンジーを飼育している東京の多摩動物公園によりますと、チンパンジーは握力やかむ力が強いため、注意が必要だとしています。

専門家「見かけた場合は近づかず静かに逃げて」

愛知県犬山市にある霊長類専門の動物園、日本モンキーセンターの研究員、新宅勇太さんは「飼育されているチンパンジーは人に慣れていて近づいてくることもあるが、アゴの力や腕の力が非常に強く危険なこともある」と話しています。

そのうえで「逃げ出したチンパンジーを仮に見かけた場合は絶対に近づかず、興奮させないようにして静かに逃げてほしい」と話していました。

新園舎はオープンしたばかり

宮崎市フェニックス自然動物園では、日本で2番目に多い14頭のチンパンジーを飼育していて、今回、脱走した園舎は先月24日にオープンしたばかりでした。

自然の木を植えるなど、チンパンジー本来の能力や行動を見てもらうねらいで作られていて、今回の1頭が逃げ出したとみられるエリアは、おりの代わりに幅6メートルの水を張った堀で囲まれています。

撮影した人「きょとんとした顔で通り過ぎた」

東京から家族で訪れていた篠田敦子さん(49)が撮影した映像には、逃げ出した1頭のチンパンジーが園舎のすぐ隣にある人間用の滑り台の下で座っている様子が写っています。

また園舎では複数のチンパンジーがおりにしがみつき、逃げ出したチンパンジーに向かってさかんにほえ立てている様子も記録されています。

篠田さんは「フラミンゴショーを見たあとふと気付いたら遊具で遊ぶチンパンジーがいたので、最初は『こういう展示方法なのかな』と思いました。体がびしょびしょにぬれていて、きょとんとした顔で私の真横を通り過ぎていきました。いま思い出すと怖いですが、かわいい顔をしていたので大丈夫だったか心配です」と話していました。