「カード使えなくなる」相次ぐ“改元詐欺” 警視庁が対策

「カード使えなくなる」相次ぐ“改元詐欺” 警視庁が対策
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改元に便乗して現金をだまし取られる被害が各地で相次いでいることから、警視庁は主な手口を記したチラシを急きょ作成し、買い物客に配ったり、高齢者の自宅を直接訪問したりする対策に乗り出しました。

ホームセンターで

新しい元号として「令和」が発表された1日から、改元を口実にして高齢者から現金をだまし取る詐欺の被害が各地で確認されています。

警視庁は、主な手口を記したチラシを急きょ作成し、3日、東京 北区のホームセンターで買い物客に配って注意を呼びかけました。

警察官はチラシを手渡しながら「改元を口実にした詐欺が増えています。キャッシュカードの変更などは必要ないので、あやしい電話があったらすぐに通報してください」と説明していました。

チラシを受け取った70代の女性は「次から次に新手の詐欺が出てくるので怖いです。大丈夫と思っていても実際に電話を受けると信じてしまいそうになるので気をつけたいです」と話していました。

王子警察署の四ツ倉努生活安全課長は「改元詐欺の手口はまだ知られていないが、こうした啓発活動を通じて犯罪を予防していきたい」と注意を呼びかけていました。

「ビバホーム豊島5丁目店」の野々村雅徳店長は「近くには高齢者が多く住む団地があり、店としても改元詐欺などに対して無関心ではいられません。詐欺に注意するよう声かけを行っていきたいです」と話していました。

住宅を回って

また、東京 北区では警察官が高齢者の住宅を1軒1軒まわり、チラシを手渡して注意を呼びかけました。

チラシには「元号改元による各種手続き要注意」と記されていて、改元に伴って銀行法が改正されたなどという、うその書類が送られ、キャッシュカードを送付するよう求めてくると書かれていますが、そのようなことは絶対にないと説明していました。

今後は、郵送物だけでなくいわゆる「アポ電」としてかかってくるおそれもあるとして、自宅の固定電話は必ず留守番電話に設定してほしいと呼びかけていました。

訪問を受けた81歳の男性は「もう改元を悪用する詐欺が起きていることに驚いています。自分の家には過去にオレオレ詐欺のような電話がかかってきたこともあり、注意していきたいです」と話していました。

滝野川警察署の小久江亮生活安全課長は「改元に伴って銀行協会の職員などがキャッシュカードを送らせたり、直接受け取りに行くことは絶対にありませんので、不審だと感じたらすぐに通報してほしい」と注意を呼びかけていました。

被害相次ぐ 「キャッシュカード使えなくなる」に注意

警察庁によりますと、改元に便乗した手口でキャッシュカードや現金がだまし取られるなどの被害は去年から全国各地で相次いでいるということです。

多くは実在する銀行や全国銀行協会をかたって電話をかける手口です。

具体的には「元号の改正で銀行法が改正された」などとうその説明をしたうえで、「元号がかわると古いキャッシュカードが使えなくなる」と言ってキャッシュカードをだまし取り現金を引き出す手口などが確認されているということです。

全国銀行協会は「キャッシュカードに有効期限はなく、改元によって手続きが必要になることはない。また、銀行員や全国銀行協会の職員が自宅に直接キャッシュカードを受け取りに行くこともない」としています。
新しい元号が発表された直後の2日、和歌山県に住む高齢の女性に、「元号がかわるので、後日、市役所から電話が入ります」という不審な電話がありました。

警察は、改元を悪用した詐欺などに注意を呼びかけています。

不審な電話がかかってきたのは、和歌山県紀の川市に住む70歳の女性です。2日昼ごろ、携帯電話に非通知の着信があり、若い男の声で「元号がかわるので、後日、市役所から電話が入ります」と言われました。

女性は不審に思い、「どなたですか?」「会話を録音しています」と伝えたところ、男は、すぐに電話を切ったということです。その後、警察に通報しました。

女性は「ふだんから家族に不審な電話に気をつけるよう言われていたので、今回はうまく対応できた。新しい元号が発表されたタイミングで、話し方も丁寧だったので、もしかしたら信じてしまったかもしれない。卑劣な行為だと思うし、多くの人に知ってもらい、注意してほしい」と話していました。


警察によりますと、「元号が変わってキャッシュカードが使えなくなる」、「新元号の発表にともない料金が改正される」といった不審な電話が全国で相次いでいるということで、改元を悪用した詐欺などに注意を呼びかけています。