新元号 6案すべて判明 「令和」考案は中西進氏か

新元号 6案すべて判明 「令和」考案は中西進氏か
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新元号の選定作業で、政府が示した6つの原案すべてが明らかになり、新元号に決まった「令和」以外は、
▽「英弘(えいこう)」、
▽「久化(きゅうか)」、
▽「広至(こうし)」、
▽「万和(ばんな)」、
▽「万保(ばんぽう)」の5つの案でした。「令和」の考案者は、関係者の話などから万葉集が専門の国文学者、中西進氏とみられます。
新元号の選定にあたって政府は、考案を委嘱した専門家から提出された候補名を、読みやすく、書きやすいなどの「元号選定手続」に定められた留意点に沿って絞り込み、1日、「元号に関する懇談会」などに6つの原案として示しました。

関係者によりますと、新元号に決まった「令和」以外の原案は、
▽「英弘」、
▽「久化」、
▽「広至」、
▽「万和」、
▽「万保」の5つの案でした。

「英弘」が日本の古典を、「広至」は「日本書紀」と儒教の基本的な考え方を示した中国の古典、「四書五経」の「詩経」の2つを、
典拠としているということです。

また「久化」「万和」「万保」は中国の古典が典拠に含まれているということです。

一方、政府は「令和」の考案者は明らかにしないとしていますが、関係者の話などから、万葉集が専門の国文学者で国際日本文化研究センター名誉教授の中西進氏とみられます。

中西進さん 独自の視点で万葉集を長年研究

中西進さん(89)は長年にわたり万葉集の研究を続け、日本の古代文学の研究に大きく貢献してきました。

中西進さんは東京都の出身で、東京大学を卒業したあと、筑波大学や国際日本文化研究センターの教授を歴任し、大阪女子大学や京都市立芸術大学の学長を務めました。

長年にわたり万葉集の研究を続け、万葉集の和歌の作り方が当時の中国の影響でどのように変化したかを論じるなど、独自の視点で研究を行い、日本の古代文学の研究に大きく貢献してきました。

また研究のかたわら、子どもたちに万葉集を講義する「万葉みらい塾」を全国の都道府県で開くなど、古典の普及にも努めています。

こうした功績が評価され、平成25年には文化勲章を受章しています。

中西進氏 万葉集が出典について「いいと思います」

「令和」の考案者とみられる中西進氏は、午後1時45分ごろ、外出先から京都市西京区の自宅に車に乗って戻りました。

報道関係者からの「元号の考案者として名前が挙がっていますが」という問いかけに対して「お話しすることはありません」と答えました。

また、『万葉集』が出典となったことについて問われると「いいと思います。いい時代になればいいですね」と話しました。

中西さんの教え子「万葉集研究の第一人者」

中西進さんから教えを受けていた国文学者によりますと、中西さんは万葉集の研究において第一人者だということです。

また海外の文学の研究でも功績があり、海外の学会の会長も務めていたということです。

この学者は「中西さんは万葉集のことをいちばんわかっている方で、小学生を対象に万葉集を解説したり一緒に考えたりする教室を開き、万葉集の普及に努めていた」と話しています。

館長務める「高志の国文学館」きょうは休館

中西さんが館長を務める富山市の高志の国文学館の学芸員の一人は、NHKの取材に対して「きょうは休館日です。中西館長から元号について何も聞いていません」と話しています。