天皇陛下退位まであと1か月

天皇陛下退位まであと1か月
天皇陛下が退位され平成の時代が終わるまで、31日であと1か月となりました。天皇陛下は、退位に関する儀式なども加わって忙しい日々が続きますが、退位の日まで象徴としての務めを果たし続けられる見通しです。
天皇陛下は、皇室典範の特例法に基づいて、4月30日に退位され、翌5月1日に皇太子さまが即位されます。

天皇陛下は、退位が決まったあとも変わりなく公務に臨まれていますが、天皇としての最後の1か月は、退位に関する儀式なども加わってふだん以上に忙しい日々が続きます。

4月1日は、元号を改める政令が臨時閣議で決定されたあと、お住まいで政令の文書に署名・押印されます。

10日には60回目の結婚記念日を迎え、両陛下は、皇太子ご夫妻など皇族方から祝賀を受けるほか、12日には、両陛下の結婚を記念してつくられた横浜市の「こどもの国」を訪ねられます。

17日からは、3日間の日程で三重県を訪れ、天皇陛下の退位を前に、皇室の祖先をまつる伊勢神宮に参拝する儀式に臨まれます。
天皇皇后としての最後の地方訪問になります。

続いて23日、同じく退位に関する儀式として、昭和天皇が埋葬された東京・八王子市の「武蔵野陵」に参拝されます。

また、26日には、天皇皇后として皇居の外で臨む最後の公務、「みどりの学術賞」の授賞式に出席されます。

そして30日。
天皇陛下は、202年ぶりとなる天皇の退位の儀式、「退位礼正殿の儀(たいいれいせいでんのぎ)」に臨み、国民への最後のおことばを述べ、この日で皇位を退かれます。

宮内庁の幹部は、「この1か月、ふだんの公務に結婚記念日や退位に関する日程も加わり大変お忙しくなられるが、最後まで全身全霊で務められると思う。ご健康面に留意しつつ、われわれも全力でお支えしていきたい」と話しています。

退位の一連の儀式とは

天皇陛下の退位にあたっては、「退位礼正殿の儀」が、4月30日に国事行為として行われるほか、皇室の行事として関連する10の儀式も行われます。

このうち今月12日には、退位とその期日を皇室の祖先などに伝える儀式が一連の儀式の最初に行われ、天皇陛下は、古くから儀式での天皇の装束とされる「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」を身につけ、皇居の宮中三殿に参拝されました。

また26日には奈良県橿原市を訪れ、皇后さまとともに、日本書紀などに登場する初代の天皇、神武天皇の陵に参拝する儀式に臨まれました。

4月18日には皇室の祖先をまつる伊勢神宮を、23日には昭和天皇が埋葬された東京の武蔵野陵をそれぞれ参拝されます。

そして30日、午前10時から天皇陛下が皇居の宮中三殿に参拝し、退位の儀式に臨むことを皇室の祖先などに伝えられたあと、午後5時から202年ぶりとなる天皇の退位の儀式、「退位礼正殿の儀」が行われます。

天皇皇后両陛下が皇居・宮殿の「松の間」に入られ、総理大臣が国民の代表として天皇陛下への感謝などを述べたあと、天皇陛下が、国民への最後のおことばを述べられることになっています。

宮内庁は「退位礼正殿の儀」をはじめとする退位の一連の儀式について、平成の代替わりの際の儀式の枠組みを基本にしたうえで、粛々と静かに執り行うことにしています。

即位の一連の儀式とは

皇太子さまの即位に伴って行われる「即位の礼」では、平成の代替わりの例を踏襲して、5つの儀式が国事行為として行われます。

まず、皇太子さまが即位した5月1日、午前10時半から歴代天皇に伝わる三種の神器のうちの剣(つるぎ)と曲玉(まがたま)などを受け継がれる「剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)」が行われます。

続いて午前11時10分から、皇太子さまが雅子さまとともに、総理大臣をはじめ国民を代表する人たちと会われる「即位後朝見の儀(そくいごちょうけんのぎ)」が行われます。

そして10月22日、一連の儀式の中心となる「即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)」が行われ、皇太子さまが、各界の代表や外国の元首などを前に、即位を宣言するおことばを述べられます。

続いて、「祝賀御列の儀(しゅくがおんれつのぎ)」と呼ばれる祝賀パレードが行われた後、夜には外国の元首などが出席して「饗宴の儀(きょうえんのぎ)」と呼ばれる祝宴が開かれます。

「饗宴の儀」は「即位の礼」の最後の儀式で、平成の代替わりの際は4日連続で7回行われましたが、今回は皇太子ご夫妻の負担も考慮して連日での開催を取りやめ、4日にわけて4回行われることになりました。

このあと、皇室の行事として、11月14日から15日にかけて、皇位継承に伴う一世に一度の伝統儀式である「大嘗祭(だいじょうさい)」の中心的な儀式、「大嘗宮の儀(だいじょうきゅうのぎ)」が行われます。